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y=tanθのグラフ(DL可)

y=tanθのグラフは特殊なグラフである。漸近線を確認し、y=-1,0,1の点を打ち点をフリーハンドでつなげることでグラフを完成させる。半角と2倍角のグラフは周期に着目させ、y=-1,0,1になるθを見出し、グラフをかかせる。

1 授業のアウトライン

① 教科書の例示問題1・練習問題1(15分)
② 例示問題2・練習問題2(20分)
③ 教科書傍用問題集(5分)

2 教科書の例示問題1・練習問題1はこう授業する

y=\tan \thetaのグラフは、たくさん点を打たせることではなく、y=-1,0,1を打ちその点をフリーハンドでつなげることでグラフを完成させる。sinとcosとの違いは、値域と漸近線である。教科書から読み取らせる。

指示 . 1

教科書98ページ。『y=\tan \thetaのグラフ』を読みます。(98ページの本文をすべて読ませる)

発問 . 1

周期は何度ですか。(180°です)
何行目にかいてありますか。(12行目です)

指示 . 2

y=\tan \thetaのグラフが載っています。グラフを黒でなぞりなさい。

発問 . 2

グラフが切れていますね。何度で切れていますか。(-90°、90°、270°、450°などです)

説明 . 1

切れているところを『漸近線』と言います。

指示 . 3

教科書のグラフ用紙\theta=-90°、90°、270°を赤でなぞりなさい。(教師が演示し、生徒に線を引かせる)

発問 . 3

その赤線を何線といいましたか。(漸近線です)

指示 . 4

y=\tan \thetaのグラフのyの値は下にも上にも限りなく伸びていきます。このことを「値域が『すべての実数』である」といいます。教科書にかきこみなさい。

指示 . 5

プリント(y=\tan \thetaのグラフ)(DL可)を出します。

時間差が生まれるので、両面同じものを印刷しておくとよい。

教科書で一度習っているので、プリントの解説はなるべく簡単にする。演習の時間を増やしていきたい。

指示 . 6

( )をうめなさい。

漸近線を赤でなぞりなさい。

指示 . 7

y=0の点は何度ですか。(\theta=0°、180°、360°などです)点を打ちなさい。
y=1の点は何度ですか。(\theta=45°、225°、405°などです)点を打ちなさい。
y=-1の点は何度ですか。(\theta=-45°、135°、315°などです)点を打ちなさい。

指示 . 8

漸近線に当たらないようにグラフをかきなさい。

時間差が生まれるので、裏面に印刷されている用紙に「できるようにするために、同じものを裏面にかきなさい」と指示を出して時間差をうめる。

3 例示問題2・練習問題2はこうする。

sinやcosの2倍角のグラフが終わった後に、このパーツを授業する。

y=\tan \frac{\theta}{2}のグラフ

指示 . 9

プリント(y=\tan \frac{\theta}{2}のグラフ)(DL可)を出します。

発問 . 4

\theta\frac{1}{2}倍されました。周期は何倍されますか。(2倍です)

発問 . 5

周期は何度ですか。y=\tan \thetaの2倍です。(360°です)

発問 . 6

漸近線も2倍されます。y=\tan \thetaの2倍です。何度ですか。(\theta=-180°、180°、540°など、です)

指示 . 10

漸近線に当たっているグラフあります。×をかきなさい。

指示 . 11

漸近線を赤でなぞりなさい。

説明 . 2

周期が360°です。360°の間のy=0の点がなくなります。(口頭で示そうとしても言葉が長い。演示しながら説明する)

指示 . 12

×以外のグラフを変化させます。y=0の点を○しなさい。

発問 . 7

\thetaの2倍します。例えば、-45°-90°になります。他にありますか。(45°90°になります)

指示 . 13

\theta=360°のグラフを通過しているグラフをかきなさい。

これも時間差が生まれるので、裏面に印刷されている用紙に「できるようにするために、同じものを裏面にかきなさい」と指示を出して時間差をうめる。

y=\tan 2\thetaのグラフ

指示 . 14

プリント(y=\tan 2 \thetaのグラフ)(DL可)を出します。

発問 . 8

\theta2倍されました。周期は何倍されますか。\left(\frac{1}{2}倍です\right)

周期は何度ですか。y=\tan \thetaの2倍です。(360°です)

漸近線も\frac{1}{2}倍されます。何度ですか。(\theta= -45°、45°、135°など、です)

指示 . 15

漸近線を赤でなぞりなさい。90°ごとに線が引けますね。

指示 . 16

グラフを変化させます。(教師が演示して、→や←が付いたように変化させる)

発問 . 9

このグラフで変なところはありませんか。

この発問が難しいようであれば、周期に注目させる。

説明 . 3

周期は90°です。例えば、45°から90°のグラフはあってもよいです。

グラフができたらもってきなさい。
(裏面にも同じグラフを印刷して、裏面もかかせる)