Google Formsを活用した漢文の小テスト作成法
Google Formsでテストを作成すると自動で採点・集計されて便利である。しかし①通常は横書き表示なので、縦書きの漢文、しかも返り点送り仮名まで表現することができない。②ちょっとした表現の違いで×と採点されてしまう という難点があるので、それに対応する方法を紹介する。

Google Formsを活用して漢文の小テストを作るポイントは以下の二つである。
1 テスト問題を画像で貼り付ける
2 答えが1つに限定されるように問う
以下、補足する。
1 テスト問題を画像で貼り付ける
手順①テストを画像に変換する
Wordなどで既に作成してあるテストがあれば、それをSnipping Toolやスクリーンショットなどで画像化する。
たとえば次のようなテストである。
②Formsに画像を挿入する
画像を追加するためのアイコンは、問題を入力するスペースの隣にある。
2 答えが1つに限定されるように問う
①答えさせる部分を限定する
特に現代語訳は表現の幅があり、教師が設定した表現と少しでも違うと自動採点で不正解と見なされてしまう。
よって答えさせる部分を、句法に直接関係する言葉だけに限定する。(疑問詞だけ、文末だけなど)
②答えさせる字数を限定する
例(「豈に能く怪しむこと無からんや。」の現代語訳)
【(四字)】怪しまないでいられるだろうか(いや怪しまずにはいられない)。
これならば、正解は「どうして」だけを設定しておけばよい。
なお、結果は自動で集計され、「誤答の多かった質問」が示されたり個人別でどの問題にどのような回答をしたかをスプレッドシートの一覧になったりする。それらを機会があればフィードバックしていきたい。