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「2次方程式」の基礎・基本

2次関数のグラフと2次方程式の解の関係を調べる。そのために、2次方程式を解く。①因数分解、②解の公式を用いて解く方法を指導する。

1 授業のアウトライン

① 教科書の例示問題1・練習問題1(5分)
② 例示問題2・練習問題2(20分)
③ 教科書傍用問題集(5分)

2 教科書の例示問題1・練習問題1はこう授業する

因数分解が苦手そうな生徒には、教科書29, 30ページの問題をもう一度解かせる。

指示 . 1

教科書77ページ。例2を読みます。(2次方程式x^2-4x+3=0を解いてみよう)

教科書を見させながら発問をする。例2は解き方を確認する程度。特にかかせることはない。

説明 . 1

左辺を因数分解しなさい。((x-1)(x-3)=0です)
x-1またはx-30になればよいです。
すなわち、x-1=0またはx-3=0
移項して、x=1, 3

発問 . 1

「,」はどのような意味ですか。教科書から探しなさい。(「または」です)

問4は例2と同じように解かせる。
(1) x^2-7x+12=0
(x-3)(x-4)=0
x=3, 4

(2) x^2+x-6=0
(x+3)(x-2)=0
x=-3, 2

(3) x^2-2x-8=0
(x+2)(x-4)=0
x=-2, 4

(4) x^2-10x+25=0
(x-5)^2=0
x=5(重解)

3 例示問題2・練習問題2はこう授業する

2次方程式の解の公式は中学校で習っているが、忘れている生徒がいることも想定できる。公式をノートにかかせることが必要である。

発問 . 2

77ページ。解の公式を読みます。
念のため、ノートに2次方程式の解の公式をかきます。

または、授業の導入でフラッシュカードを使ってもよい。

指示 . 2

例3を読みます。(2次方程式 3x^2-5x+1=0を解いてみましょう)

a, b, cの値をいいなさい。(a=3, b=-5, c=1です)

解の公式をいいなさい。\left(x=\frac{-b±\sqrt{b^2-4ac}}{2a}です\right)

発問 . 3

解の公式に代入しなさい。

分母は何ですか。(2×3です)

√の中の式をいいなさい。((-5)^2-4×3×1です)

√の中を計算しなさい。(25-12=13です)

答えをいいなさい。\left(x=\frac{5±\sqrt{13}}{6}です\right)

この流れで問5も解く。
(1) x^2+5x+3=0
a=1, b=5, c=3
x=\frac{-5±\sqrt{5^2-4×1×3}}{2×1}
x=\frac{-5±\sqrt{13}}{2}

(2) 2x^2+x-2=0
a=2, b=1, c=-2
x=\frac{-1±\sqrt{1^2-4×2×(-2)}}{2×2}
x=\frac{-1±\sqrt{17}}{4}

(3) 3x^2-3x-2=0
a=3, b=-3, c=-2
x=\frac{-(-3)±\sqrt{(-3)^2-4×3×(-2)}}{2×3}
x=\frac{3±\sqrt{33}}{6}

(4) x^2-6x+4=0
a=1, b=-6, c=4
x=\frac{-(-6)±\sqrt{(-6)^2-4×1×4}}{2×1}
x=\frac{6±\sqrt{20}}{2}
x=\frac{6±2\sqrt{5}}{2}
x=3±\sqrt{5}