百人一首85番「夜もすがら」の授業(コンテンツ・指導案つき)
百人一首の授業シリーズ
一つ一つの歌を授業化しました。歌の意味や作られた背景を扱っています。

指示 . 1
読みます。
発問 . 1
この歌は、朝・昼・夜のどの時間帯を指しているでしょう。一つに手を上げます。
説明 . 1
「よもすがら」の「よ」とは、夜のことです。「よもすがら」とは、一晩中という意味があります。
発問 . 2
赤い字の部分があります。漢字に直せるところを漢字にしましょう。
説明 . 2
このようになります。「物思ふ」とは「思い悩む」、「明けやらで」とは、「夜が明けない」という意味です。
発問 . 3
何のことで思い悩んでいるのでしょう。次の中から選びます。
説明 . 3
正解は、恋人ですね。
説明 . 4
この時代の恋人たちの過ごし方ですが、夜、男性が女性の家を訪れて、会いに来ていたんですね。でも、女性からしたら来てくれる日もあれば来てくれない日もある。
説明 . 5
この女性も、待つ・待たないの間で心が揺れ動いていたのでしょうね。こんなもどかしさを感じていた時ほど夜明けが来ない。
「寝屋のひま」とは、寝室の入り口のすき間ということですが、なかなか朝日が差し込んでこないその隙間さえ冷たく見えるという歌です。