秋がいっぱい 指導案
秋を感じる言葉を探し、その言葉を使って簡単な文章を書くことができる。
1時間目
事前に「もみじ(紅葉)」「赤とんぼ」「かき」の写真を準備しておく。
プレゼンテーションソフトに写真を貼り付けておいてもよい。
秋がいっぱい
先生はこの前、公園でこのようななものを見つけました。
写真1(もみじ) じらしながら出すとよい
もみじ
先生は、もみじを見て、「秋がきたなあ」と思いました。真っ赤に色づいたもみじから、秋を感じます。
公園にはこんな虫も飛んでいました。
写真2(赤とんぼ)
秋になると空を赤とんぼが飛んでいます。夏には飛んでいないですね。秋を感じる虫のひとつです。
皆さんは、秋を感じる食べ物はありますか。
さんま ぶどう きのこ など
写真3(かき)
先生はかきが大好きです。ほかにも秋を感じる食べ物はたくさんありますね。今発表してくれた食べ物も秋を感じます。
皆さんは、何を見たとき「秋が来たなあ」と思いますか。
まず、思いついた2、3人に挙手させて発表させる。発表させることで、他の子への例示とする。
他にどんなものを見たときや何をしている時に「秋が来たなあ」と思うでしょうか。できるだけたくさんノートに箇条書きしなさい。
①すすき ②鈴虫 ③月見(だんご) など
5分ほどで鉛筆を置かせ、赤鉛筆を持たせる。時間で区切らないと、いつまでもノートに書き続け、友達の発表を聞かなくなる。
「1つ書けた人」「2つ書けた人」……と順に聞いていき、一番多く書けた子に発表させる。
友達の発表を聞きます。同じものが出されたら、赤鉛筆で番号に〇をつけておきなさい。
赤鉛筆で○を付けさせることで、何が発表されていないのか明確にする。
発表が終わったら、「これに3つ足せる人」と言い、さらに発表させる。「2つ足せる人」「1つ足せる人」と続け、発表させていく。
教科書○ページ「秋がいっぱい」のページを開きましょう。
教科書の上の方、秋に関係する植物や動物の絵が描かれています。先生が読みますから、指で押さえていきましょう。
「赤とんぼ「ききょう」「かき」のように、順番に読んでいく。途中「お隣さんが指で押さえているか確認しなさい」と活動しているかどうかチェックする。
先生の後に続いて読んでいきましょう。
教師「ききょう」子供「ききょう」 教師「せみ」子供「せみ」のように繰り返して読ませる(追い読み)
事前にききょうやすずむしなどの写真を準備しておき、提示するとよりイメージがわく。
教科書下、さんまが書かれているカードがあります。指で押さえなさい。
先生の後に続いて読みます。
カードに書かれている文を読む
文章は2文で書きます。教科書の手本を参考に文章を書きます。
教科書の文をノートに写しなさい。
教科書の文を写させることで、これから書く文章のイメージを沸かせる。
「さんま」「どんぐり」両方の文章を写させる。
カード作りも3回目になるので、例文を写せば書く内容のイメージがわくであろう。
黒板に書かれているものの中から、自分書くものを1つ選びなさい。
教科書のお手本を参考にしながら、まず、1文目を書きなさい。
1文目が書けた子から、発表させ他の子への参考とする。
教師も1つテーマを選び、文章を書く。
「昨日、公園でもみじの葉を見つけました。
真っ赤に色づいていて、秋が来たなと思いました。」など
写してもよいことを伝えて、全員のノートに文章が書けている状態にする。
続けて2文目も書かせ、書けた子数名に発表させる。
時間が余ったら、もう1つ書かせて、時間調整をする。
次の時間には、今書いた文章を使って、秋のカード作りをしましょう。
次回の予告をして授業を終える。
2時間目
事前に教科書下にあるようなカードを作成しておく。
図書の時間などに自分が必要とする絵(さんま すすきなど)が描かれている本を借りさせておくとよい。
また、教科書下のカードには罫線が入っていないが、文字の大きさをある程度揃えるために、入れておいた方がよい。
教科書○ページを開きます。「まっかな秋」という詩が載っています。
先生が読みますので、聞いていましょう。
まず、教師が範読する。ゆっくり読み聞かせることで、読むイメージをもたせる。
先生の後に続いて読みます。
教師「まっかな秋」子供「まっかな秋」 教師「さつま ただし」子供「さつま ただし」のように追い読みをさせる。
この後、カード作りの活動をするため、2、3回読んだら終える。
前回ノートに書いた文章を使って、秋のカード作りをしましょう。
①文章を書かせる ②絵を書かせる の順で行う。
まずは全体指導で文章を正しく書かせる。その後、絵を描かせる。
早く終わった児童には、2枚目を書かせてもよいし、借りてきた本を読ませておいてもよい。
完成したカードは磁石で黒板に貼っておく。他の子への例示となる。また、授業の最後に、全員を黒板の前に集め、数名に発表させる。「教室が秋でいっぱいになったね」と話して授業を終える。
「冬がいっぱい」でも同じような流れで学習を行う。これまでも同様にカードを作成している場合は、1人の児童の春、夏、秋それぞれのカードを提示して「3つの季節のカードができましたね。次が最後です。冬のカードも頑張って作りましょう。」と話すと意欲が増す。