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逆上がりの動きを細分化して指導する

逆上がりの動きは、大きく3つに分かれる。「踏み切りと振り上げ」「回転(逆さ)」「起き上がり」である。この3つの動きを細分化して指導していく。

逆上がりの動きを細分化して指導する

逆上がりの動きは、大きく3つに分かれる。「踏み切りと振り上げ」「回転(逆さ)」「起き上がり」である。この3つの動きを細分化して指導していく。

鉄棒の高さは、へその高さぐらいの鉄棒を使う。

最初に「起き上がりの指導」を先に行う。
起き上がりの指導には、ふとん干し振りからツバメが有効である。

指示 . 1

ふとん干し振りからツバメになりなさい。(最初から鉄棒を握っていてもよい。)

例示を見せて何度か練習させる。補助も入れる。

指示 . 2

次に、逆上がりの足の動きをやります。(「踏み切りと振り上げの指導」を行う。)

①鉄棒の真下から靴一足分前で踏み切る。
②後ろ足を前に振り上げて、脚の付け根を鉄棒に付ける。

指示 . 3

振り上げた時、脚の付け根を鉄棒にぴったり付けなさい。(実際に例示する)

踏み切り、振り上げは、「1」「2」と声を出させて、何度も練習させる。

次に、「逆さになる指導」である。

「1」「2」と声を出して、踏み切りと振り上げを行った後、補助者が振り上げ足を支えていったん静止し、「3」で一気に回転させる。この時、腰が鉄棒から離れないように意識させる。

指示 . 4

脚の付け根(おへそ)を鉄棒から離さないように回りなさい。

補助による回転(逆さ)に慣れてきたら、さらに、回転力が増し、逆さ状態に素早くなれるように、次の指示を出す。

指示 . 5

蹴り足で振り上げ足を追い越しなさい。

この時、補助者には、「1,2、ストップ、追い越せ」→「1,2、追い越せ」と言って練習させる。

この後の発展として、両足をそろえた懸垂逆上がりや後方支持回転に挑戦させる。