VIEW: 3256

15年戦争 いつどの場面なら戦争を止められたか(向山洋一実践)

15年戦争:1年ずつ15の事件を選び、どの場面なら戦争を止められたかを考える。

発問 . 1

教科書や資料集で15年戦争についてまとめます。
15年戦争の始まりと終わりはいつで何の事件でしょう。
調べてごらんなさい。

始まりは1931年満州事変、終わりは1945年ポツダム宣言受諾とする。
ノートに書かせる。

指示 . 1

15年戦争全体での日本の死者数、原爆投下の日時・場所・死者数を調べて、さっきの続きからノート1pにまとめなさい。

日本の死者数310万人、原爆投下は1回目が8月6日広島(死者12万人)、2回目が8月9日長崎(死者7万人)である。

指示 . 2

15年戦争は、毎年1つずつの事件が起こります。年に1つ、事件を15個選び、15年戦争の年表を作りなさい。教科書や資料集、何を見てもかまいません。お友達と相談しながらでかまいません。わからないところは開けておいて、書けるところから書いていきましょう。(残り時間調べ学習)

教科書や資料集、インターネットの年表から作らせる。同じ年に複数事件がある場合は、1つ選ばせることにより、事件の内容を自然に調べるようになる。この時間はここで終了する。

次の時間、発表させる。わからない年がある場合は次の年表を写させる。

発問 . 2

どの時点なら、この戦争を止められたと思いますか。事件を一つ選んで、理由と共にノートに書きなさい。書けたら持ってらっしゃい。

難しい発問である。友達と相談してもいいし、何を見てもいいことにする。正解はないので自分の考えを書くことが大切であることを知らせる。
持ってきた子から事件名と理由を板書させる。

発問 . 3

これは違うと思う意見があったら発表しなさい。

討論になったらそのまま続ける。ならない場合は、発表だけさせる。意見が出ないこともあるだろう。難しい問題なので、その場合は次にいく。

説明 . 1

とっても難しい問題で専門家でも意見が分かれています。
歴史家の渡部昇一氏や東京都の向山洋一先生は満州事変の前の「ロンドン軍縮会議」ならもしかしたら止められたかもしれないと言っています。
このとき、軍と政府がもめはじめ、戦争に入っていったと言っています。
たくさん本を書いている倉山満氏は1944年のレイテ沖の戦いで特攻隊が出ていればアメリカは降参したかもしれないと言っています。
また、ソ連とアメリカの計画でおこった戦争なので、日本では止められなかったという歴史家もいます。

指示 . 3

もう一度、あなたの考えをノートに書いて発表してごらんなさい。

短くていい。書けた子から発表して終了とする。