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討論で盛り上がる、「アリとキリギリス」の授業

「アリとキリギリス」のお話で、自分がアリならどのような行動を取るのかを考え、討論することで、“相手のことを心から考える”子ども達を育てる。師尾喜代子氏実践の追試。

1.「アリとキリギリス」の話を読み聞かせる

イソップ童話の「アリとキリギリス」を読み聞かせる。
読み聞かせたあと、簡単な問答を行う。

発問 . 1

①登場人物は、誰と誰ですか。(アリ、キリギリス)
②夏の間、遊んで暮らしたのは誰ですか。(キリギリス)
③キリギリスが遊んで暮らしている間、アリは何をしていましたか。(冬のために食料を集めていた)
④冬になって、キリギリスの食料はどうなりましたか。(なくなった)
⑤アリは、キリギリスに食料をあげましたか。(あげなかった)

2.アリの行動に賛成・反対で討論させる

発問 . 2

アリが食料をあげなかったことに、賛成ですか、反対ですか。

賛成か反対かをノートに書かせ、理由も書かせる。

<賛成派>
・キリギリスは、自業自得。アリの言うことを聞かないのが悪い。
・アリにも家族がいるから、あげてしまうと自分対の食料もなくなる。
・アリは、キリギリスにきちんと忠告している。それでも言うことを聞かなかったのはキリギリスだ。
<反対派>
・キリギリスだって生きている。死んでしまったら、かわいそうだ。
・キリギリスは、きちんと謝るべきだ。でも、謝ったら、分けてあげればいい。

様々な意見が出て面白い。
途中で、次のように聞いても面白い。

発問 . 3

これは、キリギリスだから食料を分けてあげないんだよね。
じゃあ、もし、これが人間だったとしたら、分けてあげないことに賛成ですか、反対ですか。