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「臥薪嘗胆」(故事・逸話)で構成の反復を教える

「臥薪」も「嘗胆」も、ともに復讐を成し遂げようとした行為である。その共通性を理解させることで「臥薪嘗胆」という故事成語の意味に迫る。

音読や口語訳を終えた後のまとめである。「臥薪嘗胆」の意味を理解させる。

指示 . 1

呉の人物名に,全て赤線を引きなさい。

指示 . 2

越の人物名に,全て青線を引きなさい。

この作業で,人物関係を把握しやすくさせる。

指示 . 3

一段落を読みます。

説明 . 1

呉の王が殺されたのですね。

発問 . 1

呉の王は誰になりましたか。(夫差)

発問 . 2

復讐するために何をしましたか。白文二字で書きます。(臥薪)

発問 . 3

結果,どうなりましたか。三段落をヒントにして答えます。(呉が越を破った。)

発問 . 4

この時の越王は誰ですか。(句践)

発問 . 5

復讐するために何をしましたか。白文二字で抜き出します。(嘗胆)

発問 . 6

結果,どうなりましたか。六段落をヒントにして答えます。(越が呉を破った。)

発問 . 7

「臥薪」と「嘗胆」に共通していることは何ですか。二つに分けて書きます。(復讐の手段であること/自ら苦しい思いをすること)

故事成語「臥薪嘗胆」の意味と照らし合わせて,終わる。

使用教科書
「新精選古典」(明治書院)