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大きな数 子どもが間違えにくい基本型

大きな数で子どもが間違えやすいのは,漢数字で書かれた数を「数字で書く」問題である。
シンプルで,かつ間違えにくい基本型を紹介する。(広島ML推薦)

No.5630748 http://homepage1.nifty.com/anniversary/ookina.htm

哲林館3年下「一万をこえる数」の基本型は次の通りである。

2   4   5   0   3
 万  千   百  十  一
  ↓   ↓   ↓   ↓   ↓
二万四千 五百     三

ポイントは

位の上に数字を書くこと

である。

位の上に数字を書くからこそ,「二万」と読むことができるのである。逆だとこうはいかない。
「万二」となってしまう。
空位の0がある場合は,読み方は書かず,空白にしておく。

この単元では,「数字を読む」問題と「数字でかく」問題がある。
 「数字を読む」問題は,比較的簡単である。
上記の基本型をきちんと書きさえすれば,ほとんどの子どもは間違うことはないだろう。

問題なのは,「数字でかく」問題である。

私は次のように指導した。

① 位を書く。
 万 千 百 十 一

② 位に合わせて漢字で読み方を書く。
二 五 三 六 七
万 千 百 十 一

③ 矢印をひき,数字を書く。
 二 五 三 六 七
 万 千 百 十 一
 ↓   ↓  ↓  ↓  ↓
 2  5  3  6  7

空位の数がある場合は,次のようにする。
 七 ×  ×  二 ×
 万 千 百 十 一
 ↓  ↓  ↓  ↓  ↓
 7  0  0  2  0

ポイントは

① 空位の位には×を書くこと

である。

最初は×をつけずに指導していた。
すると子ども達は「七万千二十(71020)」と区別がつかなくなったのである。

さらに,子ども達の中に次のように書く子があらわれた。

「一千」のように「一」を書く
なるほど。この方がより分かりやすい。×を付け忘れ,間違う子どももいたからだ。
どちらかを必ず書けば,間違えにくくなる。

先ほどの「七万千二十」は次のようになる。

七 一  ×  二 ×
 万 千 百 十 一
 ↓  ↓  ↓  ↓  ↓
 7  1  0  2  0

と「一」をつけることで,「千(1000)」と「空位」を明確に区別できるのだ。