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人の誕生 5.見開き2ページにまとめる

5年理科「人の誕生」の授業サイトです。受精から、胎児の成長・出産までの調べ学習を中心に行います。授業用フラッシュアニメーションや、ワークシート、ノート見本等があります。(TOSS武蔵野推薦) No.1132148 http://homepage2.nifty.com/saganoia/birth/index.htm
原実践 寒河江恒太先生  コンテンツ作成 大輪真理

やってみればわかるが、この活動は、学習効果がかなり高い。
 教室がシーンとなる。
 子ども達が、実によく集中するのである。

本単元の最後に、「見開き2ページにまとめる活動」を、行った。
ノート見本を掲載する。

活動の詳細については、河田孝文氏のHP
「あなたもできる!力をつけるノート指導、向山式ノート指導」(TOSSランドナンバー1700010)
に詳しくあるので、見ていただきたい。
 信じられないくらいきれいにまとまったノートがUPされている。

ここでは、現在までの活動で私なりにつかんだポイントを載せる。

1.できない子は、教科書を写す。

まとめるといっても、最初は、何をしたらよいのか分からない子がいる。
 そういった子には、そっとそばに行ってやり、教科書を開いてあげて
「写しなさい。」
と、言ってあげる。
 ささやかなことだが、これだけでもずいぶん違う。
 最初は、これでよいのではないかと思う。
 写しているうちに、なんとなくまとめ方が分かってくるのだと思う。

そのうち、慣れてきたら、色を使うことや、定規を使うこと、大切な言葉を必ず入れることなど
少しずつ、ハードルを高くしていけばよい。

2.要約力を鍛える

慣れてくると、あっという間に終わらせて、
「できました!」
と、行ってくる子が出てくるようになる。
 そういった子は、

・教科書の文を丸写しにしたため、文がだらだらと長い
・重要な言葉が抜けている。

等の、点があると予想される。
 要約力が不足しているためである。
 まだ時間があるのだから、そういう子には、書き直しをさせる。
 そのためには、あらかじめそのことを伝えておくことが、必要だろう。

「教科書の長い文を削って短くする。」
、「重要な用語を見つけ、盛り込む。」
 書き切れないような内容を、あえて2ページという狭さにまとめるからこそ意味がある。
 要約力が鍛えられるのである。

時間があれば向山式要約指導を応用しても良いだろう。

この単元で重要な言葉は何ですか?

と、発問し、キーワードとして列挙する。
 そして、それらをすべて盛り込むように指示するのである。
 下手に長い文章を書くと、2ページには収まらない。
 簡潔に表現する文が要求される。

3.デジカメを活用する

10~20mの延長コードを買ってきて、デジカメとテレビをつなぐ。
 そして、デジカメをもって教室をうろうろする。
 綺麗なノートは、即テレビに写してあげる。
 シャッターを押せば、その場で、良いノートの記録が取れる。
 その場ですぐほめて、すぐみんなに見せて、しかもすぐに記録に残せてしまうと言うまさに
一石三鳥の技である。

4.絵は簡潔に

理科で描く絵(観察カードなど)は、一本の線ではっきりと描かれているものが良い。
 図画工作で行う、クロッキー等とは、性質が違うのである。
 理科の世界(特に大学レベル)ともなると、スケッチでは、正確さが要求される。
 そのため、ラインははっきりしている方が良いのである。
 まとめでも同様で、ラインははっきりしている方がいい。
 やたらと絵に凝って、美術作品みたいな絵を描く子もいるが、それは図工でやればよい。
 理科では、簡潔に、重要なことがしっかりと描かれている絵が良いのである。

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