1年生でもできた! 新しい教科書に「折りぐせ」をつける
教科書や副読本を最初に使うときに指導しました。

いよいよ教科の学習が始まる。
1年生は、やる気満々で、新しい教科書を持ってきている。
使う前に、新しい本の開き方を教え、実際にさせてみた。
*国語(東書)の場合
「こくご」の教科書を出しましょう。先生に見せてください。
「はーい」(高く持ち上げて見せる。) 持ってきていることをほめる。
名前は書いてありますか? 名前を見せてください。
「はーい」(教科書の裏側を持ち上げて見せる。) 名前を書いてあることをほめる。
では、新しい本の開け方を教えます。先生と一緒にやってくださいね。
教科書の表紙を見せながら、
薄ーく線があります。その線で丁寧に表紙を折ります。
折った本を見せる。子どもたちも折り始める。
先生がみんなのを見ていきます。難しい人はお手伝いしますから、待っていてくださいね。
全員のチェックをして回る。
上手にできている子には、「合格」「OK」「上手」などと短くほめる。
うまくいっていない子や、教師の助けを待っている子には、教師がきれいに折ってやり、「合格」という。
次は3枚めくって折ります。
教師が折って、折ったページを見せる。「くじらのところだ」などと言いながら、みんな折っている。できた子は「できました」と言っている。
全員が折れたことを確認して、次の指示を出す。
また次の3枚をめくって折ります。
本を閉じます。
閉じた本を見せる。「できました」の声。
ひっくり返します。
本の後ろ側を見せる。「できました」の声。
後ろ側にも薄ーく線があります。そこで折ります。
裏表紙だけ折った本を見せる。
また先生が回って行きます。
全員のチェックをして回る。
先ほどと同様に、うまくできている子には、「合格」「OK」「上手」などと短くほめる。
うまくいっていない子や、教師の助けを待っている子には、教師がきれいに折ってやり、「合格」という。
全員ができたら次の指示を出す。
3枚めくって折ります。
「上」や「下」の漢字のあるページを見せる。「できました」の声。
また3枚めくって折ります。
「わたしのおしらせ」のページを折って見せる。「できました」の声。
本を閉じます。いろいろなページを開けて、折ります。
教師がやってみせる。子どもたちも真似をする。
これで終わりです。
授業に入る。
他の教科書や副読本のときも、すべてこの方法で折り目をつけてから使わせた。
入学間もない1年生にも、上手にできた。
「おりぐせ」をつけると、本を開くときにさっと開きたいところを開ける。
よって、勉強ができるようになる。
といった趣意説明を最初にしてもいいと思う。