スローフォワードを理解させ、タグラグビーのゲームを楽しめるようにする指導法(1)
「ラグビーは難しい」と感じるのは、スローフォワード(ボールを前に投げてはいけないこと)のルールを理解しにくいからである。サッカーやバスケットボールなどのボールゲームと大きく異なる点である。これを教師も子ども達も理解できると、タグラグビーのゲームが楽しめる。

(1)陣取り合戦の概念をパワーポイントを見て座学する
①タグの準備
②タグ慣れ(2人組しっぽ取り・円陣しっぽ取り・タグ取りオニなど)
③ボール慣れ(円陣パスなど)
と行い、タグとボールを使った遊びなどを体験した後の子ども達に指導する。
スローフォワード(ボールを前に投げてはいけないこと)を「陣取り合戦」という概念で教えることで、タグラグビーのゲームを楽しむことができる。
下のパワーポイント資料を見せながら説明し、陣取り合戦というラグビーの概念を理解させる。
添付ファイル0494.pptx
(白紙のサイト1を表示)
ラグビーのゲームについて、お勉強します。(クリック)
ボールを持った人は、(クリック)
前へ走ります。(クリック)
相手のこの場所(青く塗った場所を示し)「インゴール」と言います。
インゴールに入ったら、(クリック)
「トライ」で、1点が入ります。(クリック)
ラグビーは、「陣地を取り合うゲーム」です。
言って覚えます。(上に表示している文字を読ませる)
(陣地を取り合うゲーム)
ボールを持った人の陣地は、(クリック)
この部分。(黄色に塗った部分を示す)
ボールを持って前に走ると、(クリック ※ボールを持った人が前に動く)
陣地が増えます。
また前に走ると、(クリック ※前に動く)
陣地が増えます。
相手のインゴールまで入る。つまり、全部の陣地を取ったら、(クリック)
トライ、1点です。
(クリック)
でも、一人でやるスポーツではありませんね。(クリック)
味方がいます。
(クリック)
あれ?自分の陣地にいない味方がいます。指さしてごらん。
(陣地外の一人を指ささせる)
(クリック ※×印がつく)
この人は、陣地にいないのでプレーできません。(クリック)
陣地にいると、プレーできます。
そして、味方だけでなく、敵のチームもいます。(クリック)
敵のチームの陣地は、白のところとなります。
(クリック)
あれ?自分の陣地にいない敵がいます。指さしてごらん。
(黄色陣地にはみ出している一人を指ささせる)
(クリック ※×印がつく)
この人は、陣地にいないのでプレーできません。(クリック)
陣地にいると、プレーできます。
ボールを持った人が進むと、(クリック ※ボールを持った人、前に進む)
陣地はどうなりますか?
(黄色が増える。)
(白が減る。)
このようになりますね。(クリック)
あれ?何かおかしな場所にいる人が、一人います。指さしてごらん。
(白陣地にはみ出す一人を指ささせる)
この人は、なぜここにいちゃダメなのですか?
(自分の陣地にいないから)
自分の陣地にいないと、プレーできません。(クリック)
陣地にいると、プレーできます。
夢中になると、つい陣地からはみ出してしまうことが、よくあります。
ボールを持った人のどこかを見てついていくと、それを防ぐことができます。
(クリック)
ボールを持った人の、どこを見ると良いですか?
画面にヒントがあります。
(背中)
大事な合い言葉です。(クリック)
「ボールを持った人の背中を見てついていこう」
声に出して覚えなさい。
このようにパワーポイント資料を見せて教えることで、陣取り合戦というラグビーの概念を教える。
「ボールを持った人の背中を見てついていこう」という合い言葉を、
(2)機関車ランニング
(3)ストレートランニング
(4)三角ランニング
の練習でくり返し強調していくことで、ラグビーのゲームの動きを習得させていける。