【Science Mission】分解X~酸化銀を分解したら・・・?~(第1時)
中学2年『化学変化と原子・分子』の単元を探究的に構成する。第1時では、酸化銀の分解を例に、科学的に思考するプロセス(課題⇒仮説⇒実験・観察⇒結果⇒考察⇒まとめ)を探究実験ノートで指導する。
酸です。(実物または映像を見せる)
何色ですか?
生徒S「銀色です。」
みがくと光ります。金属光沢です。
銀は分解できると思いますか。
生徒S「できません」
酸化銀という物質があります。(実物または映像を見せる)
何色ですか?
生徒S「黒色です。」
分解できるとしたら,何ができるでしょうか?
酸化銀の化学式は Ag2O です。
予想をさせ、隣近所で交流させる。
科学的に考えながら、この謎を解いていきましょう。
【Science Mission】分解X~酸化銀を分解したら・・・?
探究実験ノートを出します。
青いカードには”課題”を書きます。
・疑問
~ではないだろうか?
・調べること
~という実験をし、○○かどうか確かめる。
・予想(仮説)
~という実験では△△が発生するとすれば○○という実験結果となるだろう。
などを書きましょう。
書けた生徒から前に持ってこさせる。
何人かには黒板に書かせる。
”課題”の中で、「酸素が発生する」と予想した人がいます。
では、何を使い、どのような実験をすることで酸素と確かめられますか。
準備する物と、実験の方法を書きなさい。
書けた生徒から前に持ってこさせる。
何人かには黒板に書かせる。
実際に実験をしてみます。(実験ができないときは映像で示す)
酸化銀を試験管の中に入れ、加熱する。
発生した気体を集めて、捕集する。その気体に、火のついた線香を入れると激しく燃える様子がわかる。
黒色の酸化銀はから白色になる。
「火のついた線香を入れると激しく燃える」ことは、実験結果です。
考察ではありません。
では、「火のついた線香を入れると激しく燃える」ことから考えられることは何ですか。これが考察です。
課題と考察が正対するように指導する。