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たらし込み技法の指導

古くは水墨画の技法です。水彩画にも使えます。色と色の混じり合いを利用した技法です。

1 水をぬる

太筆にきれいな水をたっぷりとつけ、水だけでぬります。

指示 . 1

絵の線にさわらないようにぬりなさい。

水の上から1色目をたらし込みます。
正確に言えば「たらす」のではなく、絵の具を水につけていきます。
小学生にはたらす作業が難しいからです。

2 たらし込み技法 1色目

指示 . 2

筆に絵の具をたっぷりつけなさい。
筆の先を水にちょんちょんとつけなさい。

3 たらし込み技法 2色目

2色目をたらし込みます。
1色目の絵の具にさわらないように、チョンチョンとつけていきます。

4 2つのポイント

1 画用紙を動かさないこと

画用紙を動かすと余計な力が働いて、色が混ざりすぎてしまうためである。

2 混ぜる色は、できれば補色を避けること

例えば青とオレンジ色だと、混ざった時に濁った色になる。
子ども達がよく混ぜがちなのが次の二色である。いずれも補色の関係にある色で、混ざると濁った色になる。
青色 + オレンジ色
黄色 + 紫色
赤色 + 緑色