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安原昭博ドクターによる薬物療法の解説 ADHD治療薬 インチュニブ

ADHD治療薬のインチュニブ(グアンファシン)は前頭葉の神経伝達を増強することで実行機能を正常化する薬である。

ADHD治療薬 インチュニブについて

ADHD治療薬のインチュニブ(グアンファシン)は前頭葉の神経伝達を増強することで実行機能を正常化する薬である。

1. 安原こどもクリニックでインチュニブを使用した印象

(1) 鎮静作用が強い。
(2) 効果が早くでる。
(3) 眠気の副作用がある。
(4) 攻撃性を落とすことができる。
(5) フラッシュバックが減少する。
(6) コンサータと併用すると眠気の副作用が出なかったり,効果が1日続いたりするので,使いやすい。

2. インチュニブの副作用

主な副作用は,傾眠(眠気)、血圧低下、頭痛である。

その他の副作用:過敏症、発疹・薬疹、かゆみ、起立性低血圧、血圧上昇、頻脈、不整脈、不眠、めまい、不安、うつ病、倦怠感、体重増加、頻尿、喘息、胸痛、脱水など。
消化器症状:食欲減退、悪心・嘔吐(吐き気)、便秘、下痢、口渇(のどの渇き)、腹部不快感、消化不良など。
重大な副作用:低血圧や徐脈。
徐脈、ふらつき、動悸など、心血管系の副作用が表れた場合は薬の投与を中止したり休薬する。
低血圧や徐脈などの副作用に伴って失神してしまうことがある。不整脈の一つである房室ブロックを起こすこともある。
低血圧、起立性低血圧、徐脈、心血管疾患など心血管系の疾患をもっている人は薬の副作用に注意。
インチュニブは血圧や心拍数(脈拍数)を低下させることがある。