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漢字の成り立ち
子ども達が間違えやすい「積」と「績」。成り立ちがわかると、意味がわかるようになります。

発問 . 1
何と読みますか?(せき)
指示 . 1
「責」を2つに分けるとどうなりますか?書いてごらん。(龶と貝)
発問 . 2
上の部分は、次のうち何を表しているでしょうか?
①木②枝③針④とげ
説明 . 1
「とげ」です。
説明 . 2
「貝」は、お金を表しています。昔はお金の代わりに貝を使っていたのです。この場合は、貸したお金を表します。
説明 . 3
「責」という字は、貸したお金を返してもらうために「とげ」をもって責め立てるという意味があるのです。
指示 . 2
「責」にへんをつけて、「体せき」の「せき」という字を書いてごらん。
指示 . 3
「成せき」の「せき」を書いてごらん。
説明 . 4
「体積」 「成績」
となりますね。
発問 . 3
何へんですか?(のぎへん いとへん)
説明 . 5
「積」の「のぎへん」は、稲を表します。「積」は、稲をポンポン積み上げるということです。
発問 . 4
稲を刈って積み上げる様子を想像してみて下さい。速いですか?ゆっくりですか?
説明 . 6
どちらかというと速いですね。「積」は、「速く積み上げる仕事」という意味です。
説明 . 7
「績」の「いとへん」は、糸です。糸を一本ずつ織って布を作ります。
発問 . 5
布はすぐにできますか?(できない)
説明 . 8
布を織るには、時間がかかります。一生懸命やっても少ししか進みません。大変な努力が必要です。「績」は、時間をかけてやり遂げた仕事という意味です。成績を上げるには、時間をかけて努力することが必要なのですね。
説明 . 9
「積」と「績」。
似ているけれど違う意味を表しているのです。