ワットアワーメーターで簡単に電力を調べる
「電気とそのエネルギー」では電力,熱量,電力量について学ぶ。学習の順を変え,冒頭に電気製品を複数見せ,電気代について考えさせることで電力や電力量の概念の把握を容易にさせる。

電力と電力量
電力を調べよう
電気製品を実験机一つに一つ用意する。
例 CDプレイヤー,蛍光灯,扇風機,電球,LED電球,クリスマスデコレーション用LED電球,電気ポット,ドライヤー,テレビなど
発問 . 1
電気ポットは電気を何に変えてますか。
「熱」「モーター」
説明 . 1
電気製品は電気を用途に応じたエネルギーに変えているのですね,と簡単にまとめる。
発問 . 2
最も,電気代がかかるのはどれですか。
「ドライヤー」「扇風機」など
電気製品の電気代調べに「積算電力計(ワットアワーメーター)」を活用する。
班にワットアワーメーターを一つずつ渡し,使用する電気製品をつなぎ,電力,積算電力量,電気代を調べさせる。電力が大きいと電気代も高くなることが分かる。
指示 . 1
電気製品の電力を調べなさい。
それぞれの電気製品につながれたワットアワーメーターの数値を読み,電力の大きさを確認する。結果,ドライヤーの電力が一番大きいことが分かる。
電力と電力量
発問 . 3
ドライヤーと電気ポットでは,電気代が高くなるのはどちらですか。
電力が大きいのはドライヤーである。しかし,使用時間を考えて,電気ポットと答える子もいる。教師が説明する必要は無く,生徒の方で電気代は電力と時間の積で求められることに気づく