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熱力学第一法則(③/⑤ 熱力学第一法則を言葉で説明する)

熱力学第一法則を表す図は状況とセットになっている。
状況を説明すると図になるし、図を読解すると説明文になる。
図と説明文を往復するパーツの指導案である。
中心パーツではあるが、全体のバランスを考え10分ほどで終わらせたい。

2-2.中心課題 熱力学第一法則を言葉で説明する。

図を見て、言葉で説明できるようになる

説明 . 1

この図は次のように解釈します。

  1. 容器内に気体が閉じ込められています。
  2. 始め、この気体の内部エネルギーUはU1でした。
  3. そこに、熱Qと、
  4. 仕事Wを加えました。
  5. すると内部エネルギーUがU2になりました。
指示 . 1

先生のあとについて、いいなさい。
容器内に気体が閉じ込められています。

図の①を指さして、生徒に復唱させる。
「容器内に気体が閉じ込められています。」

指示 . 2

始め、この気体の内部エネルギーUはU1でした。

図の②を指さして、生徒に復唱させる。以下同様。
「始め、この気体の内部エネルギーUはU1でした。」

指示 . 3

そこに、熱Qと、仕事Wを加えました。

「そこに、熱Qと、仕事Wを加えました。」

指示 . 4

すると内部エネルギーUがU2になりました。

「すると内部エネルギーUがU2になりました。」

指示 . 5

先生の指す場所を見て、みんなだけでいいます。

教師は順番に黒板を指すだけにして、生徒だけで説明をいわせる。

  1. 容器内に気体が閉じ込められています。
  2. 始め、この気体の内部エネルギーUはU1でした。
  3. そこに、熱Qと、
  4. 仕事Wを加えました。
  5. すると内部エネルギーUがU2になりました。
指示 . 6

この図を写しなさい。
自分で自分に説明しながら書くんですよ。

机間巡視をして、一人一人の様子を観察する。
ちゃんと声を出しながら書いている生徒がいたら、必ず取り上げて褒める。「言いながら書いている人がる。こういう人は力がつくぞ」
図を丁寧に書いている生徒も取り上げて褒める。「頭の中にも丁寧に記憶が作られている」
やらない生徒には軽く促す程度で良い。
進行状況を確認する。「書き終わった人?説明練習していなさい。まだの人、急げ」

指示 . 7

もう一度。
先生の指す場所を見て、みんなだけでいいます。

教師は順番に黒板を指さし、生徒に説明をいわせる。

  1. 容器内に気体が閉じ込められています。
  2. 始め、この気体の内部エネルギーUはU1でした。
  3. そこに、熱Qと、
  4. 仕事Wを加えました。
  5. すると内部エネルギーUがU2になりました。
指示 . 8

ノートの図を指差しながら、お隣に説明します。
終わったら交代。
始め。

全体練習をしたあとだから、ペア練習への意欲が高い。
パッと向き合って、説明し合う様子が見られるはずである。