百人一首63番「今はただ」の授業(コンテンツ・指導案つき)
百人一首の授業シリーズ
一つ一つの歌を授業化しました。歌の意味や作られた背景を扱っています。

指示 . 1
読みます。
発問 . 1
この歌は、どんな歌でしょう。次のなかから選びます。
説明 . 1
2番の、恋の歌です。
発問 . 2
作者は男性、女性どちらでしょう。
指示 . 2
これは、男性なのですね。「左京大夫道雅」といいます。
発問 . 3
では、作者と相手の女性はどんな関係でしょう。次の中から選びます。
説明 . 2
「思ひ絶えなむ」とあります。これは、思いが絶えてしまうという意味で、「あきらめる」という意味になります。
説明 . 3
訳を読んでみましょう。
「あきらめる」ということを伝えることすら、直接伝えるすべはないということなのですね。
説明 . 4
この歌を歌った背景に、何があったのかを見てみましょう。 左京大分道雅です。彼には、好きな人がいました。当子内親王という人です。お父さんが三条天皇なので、当子内親王は天皇家の一員だったのですね。許されざる恋でした。
けれどもあきらめきれず、二人はかくれて付き合っていたのです。ところがそのことが父親にばれ、二人は引き裂かれてしまいました。失意の道雅は、会えない思いを何とか伝えられないかとこの歌を作ったのです。