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ラリーが続くネット型ゲーム「天大中小」

「天大中小」を遊び感覚で楽しませながら、ネット型の動きに慣れさせていく。

ラリーが続くネット型ゲーム「天大中小」

「天大中小」を遊び感覚で楽しませながら、ネット型の動きに慣れさせていく。

「天大中小」のルール
① 田の字のコートを描き、4人がそれぞれのマスに入る。
② 「天」が「小」にボールをトスし、「小」が「天」にボールを打ち返してゲームスタート。
③ 「天」は、好きな場所へ打ち返す。
④ ボールが来た人は、好きな場所へ打ち返す。以下、この繰り返しとなる。
※ボールは下手打ちをして、相手のマスでバウンドさせる。
⑤ アウトになった人は、2つ下に下がり、(1つ下にしてもよい) 他の人は、1つずつ上に上がる。
※本来は、中、小がアウトになったら、コート外で待っている人と交代するというルールである。
しかし、体育の授業の場合は、場をたくさん用意して、できるだけ全員を同時に運動させるようにしたい

アウトになる場合。
×打ったボールがコートの外に出る。
×打ったボールが、自分のマスやコートの線の上でバウンドする。
×打ち返せない、もしくは空振りをする。

ゲームに入る前に、ボールを打ち返す動きに慣れさせたい。
2人組を作らせ、よく弾むボールを持たせる。

説明 . 1

ボールを下手で打ち、相手にパスします。片手でも両手でもいいです。
ボールがワンバウンドしてから、同じように打ち返します。

教師が代表の子どもと例示しながら説明する。

指示 . 1

できるだけ、長くラリーを続けます。はじめ。

慣れてきたら、人数を2人組から3~4人組に増やす。
ある程度ボールがつながるようになってきた頃、ゲームに入る。

説明 . 2

今から「天大中小」というゲームをします。
4つのマスをそれぞれ、天(てん)大(だい)中(ちゅう)小(しょう)といいます。
一番えらい「天」を目指します。

説明 . 3

はじめに、天が小のマスに両手で下からトスをします。
小は、ボールがバウンドしてから、下手打ちで天に返します。
天は、好きな所にボールを返します。
ボールが来た人も同じように返します。

1つのチームに実際にやらせながら、ゲームの進め方を確認する。

説明 . 4

アウトになるのは、次の3つです。
×打ったボールがコートの外に出る。
×打ったボールが、自分のマスやコートの線の上でバウンドする。
×打ち返せない、もしくは空振りをする。

説明 . 5

アウトになった人は、2つ(1つ)下のマスに下がってしまいます。
他の人は、下がった人の分、上のマスに進めます。
人数が余り、コートの外で待っている人がいる場合は、下がってマスからはみ出てしまった人の代わりに「小」に入ります。

ここの動き方は、初めてやる子にはイメージしにくい。
何回か例示しながら確認する。

指示 . 2

それでは、それぞれのコートでゲームを始めましょう。

平成29年告示の学習指導要領では、前回、中学年のネット型ゲームに書かれていた「相手が取りにくいようなボールを返す」という表記がなくなった。
「相手が取りにくい・・・」は、高学年での扱いとなる。

中学年では「ラリーの続く易しいゲーム」がねらいとなる。そのため「天大中小」でも、「天を目指す」という元々のルールの他に、「何回ラリーが続くか」ということをめあてにさせるのもよい。