ピーターコーンで遺伝の規則性を見つけよう
3年生「遺伝の規則性と遺伝子」の単元。ピーターコーンの種子を数えることで、黄色:白色=約3:1の比になることを確かめ、そのしくみを理解する。(原実践:福地孝宏先生)

ピーターコーンで遺伝の規則性を見つけよう
ピーターコーン の種子の数を数えて、黄色:白色=約3:1になることを確かめ、そのしくみを理解する。(原実践:福地孝宏先生)
数える種子の数が多いほど、理論値に近づくことを確かめる。

トウモロコシ(ピーターコーン)を見せる。

黄色の種子(Aa)の親から、このトウモロコシ(子)ができました。
何色の粒が多いですか?
黄色!
では、何対何くらいで多いでしょうか?予想を比で書きなさい。
3:1、7:2、5:3、など様々な数値が出てくる。
トウモロコシを1班(4人)に1本配る。
スライドまたは板書をしておく。
①手で折って班員に分ける
②黄色と白色に分ける
③数を数える
④黒板に書く
実際に、黄色と白色の数を数えましょう。
切れてしまった種子は、「0.5」と数えます。
終わった班は、黒板に書きます。
作業開始。
生徒は黄色と白色の数を数える。
教師は各班の結果を集計する。
各班の結果は様々でしたが、学級全体を合わせて計算すると、黄:白=2.8528...:1。整数で表すと約何対1ですか?みんなで。
約3:1。
自分の予想と比べて、どうでしたか。思ったことを1つ書きなさい。
ぴったり合っていた!予想と全然違った。
ピーターコーンには、2つのポイントがあります。
1 重複受精 2 クローン技術
コーンは胚乳の色なので、花粉の核(1)と胚珠内の極核(2)の組み合わせになります。
pitakonwork.pdf
たての母とよこの父から遺伝子をもらい、新しい子どもができます。
表1を完成させなさい。
前回の「優性の法則」を思い出します。黄色が優性です。
早くできた人は先生にノートを見せた後、黒板に書く。
解答を見せて、答え合わせをする。
理論上でも約3:1になりますね。

袋の裏の原材料名。一度読んだら座りなさい。
ピーターコーンの「遺伝子組換えではない」は、クローンです。黄色(Aa)の一番優れたものを1つだけ選んで親にするので、全て同じ遺伝子を持っています。
植物では、いろいろなものがクローン技術で作られています。例えば、桜のソメイヨシノは、挿し木や接ぎ木でしかふやせないため、クローンです。そのため、気象条件が同じ場所では一斉に開花します。