かげふみ遊びでかげのでき方を考えよう
3年生「かげと太陽」の単元。かげふみ遊びを単元の導入で行い、かげを踏まれないためにはどうしたらよいかを考える活動を通して、かげの向きと太陽の向きとを関係づけて考える。

かげふみ遊びでかげのでき方を考えよう
天気の良い日に、校庭で走り回れる四角い枠を書き、範囲を決めて「かげふみ遊び」をする。ルールは、赤白に分かれてかげふみをする。かげをふまれたら、相手の色に変わる。この時、木のかげなどが枠内にあると良い。十分に遊んだ後、以下のように発問する。
鬼にかげを踏まれないようにするためには、どのように動けばよいでしょう?
かげを踏まれないようにする技をできるだけたくさん、箇条書きにしましょう。図を使って書いてもよいです。
個人でノートに箇条書きでたくさん書いた後、班(3,4人)で意見を出し合う。次に、黒板を6つに区切る。班ごとに交代で出て、意見を黒板に書く活動をする。

【児童の主な意見】
・日かげに入れば、かげが見えなくなる。
・木のかげか、遊具のかげにかくれる。
・自分のかげを見ながら走ってにげる。
・コートの角の所に立つ。(自分のかげがコートの外に出るように)
・ふまれそうになったら、しゃがんで自分のかげを小さくする。
・かげの上にねれば、かげがなくなってつかまらない。


1班から順番に、発表しましょう。
発表した内容が、分かりにくい場合は、詳しく説明させる。例えば、「かげの上にねれば、かげがなくなってつかまらない」の意見は、良く分からないと指摘されたので、前に出て動きながら以下のように説明した。「かげの上にこうやってねると、かげがほとんどなくなります」この説明に、「お~」という納得の声が上がった。すべての発表が終わった後、以下のように指示する。
今日の学習で、分かったこと、気づいたこと、思ったことを書きましょう。
この活動の後、もう一度「かげふみ遊び」をすると、児童の動きが明らかに変わる。ただ、やみくもに逃げ回るのではなく、枠の線の上に立って鬼をやり過ごしたり、機を見て自分のかげを前に見るようにして攻撃したりできるようになる。「太陽と反対に逃げればいいよ」など、次時に行う「太陽の向きとかげの向きの関係」に気がつく子も現れる。