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電磁石の単元でのシステム化(教材選びから授業まで)

研究授業や研究的に進められず、短時間でシンプルに電磁石の単元を進めるシステムのコツ

5年生は学年としてもかなり忙しく、理科の授業もものの準備に時間をかけたくないパターンもある。その場合、市販の教材キットを活用する場合が多い。

教材キットを選ぶコツ

業者がチラシを持ってきてたくさんの電磁石の実験キットがある。ここでシステムとしておすすめなのが

教科書実験をそのままできるタイプのもの

である。車やライトなど、活用として様々なものができるタイプのものがあるが、自閉傾向の子にこの教材を与えるとたん、

車を作ることに意識が集中して、本来の実験ができなくなる可能性が多い。

巻き数の比較の実験だけでも、教科書がビニール導線を使っているならば、ビニル導線を使ってなるべくシンプルに作業ができるものが良い。

授業のシステム(極と電流の関係の実験の場合)

さらに、おすすめなのが、説明書がそのまま教科書の実験のワークシートになっているタイプもある。

発問 . 1

電磁石の極を変えます。どのようにすれば良いでしょう。

指示 . 1

グループで相談します。

指名して聞く。電流の流れを変える。電池の向きを変えるなど、ほぼ答えは出る。テンポよく進める。

指示 . 2

今日はその実験○をやります。画面を見ます。

できれば、教材提示装置などを使って教師が回路を作って、見せると見通しが立てられる。

発問 . 2

それを確かめるのは実験の何番ですか?説明書から探します。

指示 . 3

実験します。困ったときはグループの友達か先生を呼びます。

授業プランと説明書が一緒ならば子どもたちは作業が明確で、教師は微細運動が苦手な子と一緒に作業をする。