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春がいっぱい

春を感じる言葉を探し、その言葉を使って簡単な文章を書くことができる。

1時間目

事前に「たんぽぽ」「桜」「モンシロチョウ」の写真を準備しておく。
プレゼンテーションソフトに写真を貼り付けておいてもよい。

春がいっぱい

発問 . 1

先生が外を散歩している時に見つけたものです。なんでしょうか。

写真1(たんぽぽ)

たんぽぽ

説明 . 1

先生はたんぽぽの花を見て、「春がきたなあ」と思いました。冬の間は、たんぽぽの花を見ることができないからです。春になったから、たんぽぽが咲いたのですね。

発問 . 2

他にも見つけました。なんでしょうか。

写真2(桜)

説明 . 2

桜の花を見たときも「春が来たなあ」と思いました。春になると、きれいな桜の花を見ることができますね。

発問 . 3

春がきたなあと思うのは、花を見たときだけではありません。先生は、これを見たときも「春が来たなあ」と思いました。何でしょうか。

写真3(モンシロチョウ)

チョウ  モンシロチョウ

説明 . 3

春になってモンシロチョウのような虫たちも見られるようになりました。

発問 . 4

皆さんは、何を見たとき「春が来たなあ」と思いますか。

まず、思いついた2、3人に挙手させて発表させる。発表させることで、他の子への例示とする。

指示 . 1

他にどんなものを見たときに「春が来たなあ」と思うでしょうか。できるだけたくさんノートに箇条書きしなさい。

①つくし ②バッタ ③ふきのとう のように箇条書きさせる。箇条書きさせることで、いくつ書いたのかすぐにわかるようにする。「入学式」など自然以外の意見も「春」に関連していれば認める。

5分ほどで鉛筆を置かせ、赤鉛筆を持たせる。時間で区切らないと、いつまでもノートに書き続け、友達の発表を聞かなくなる。
「1つ書けた人」「2つ書けた人」……と順に聞いていき、一番多く書けた子に発表させる。

指示 . 2

友達の発表を聞きます。同じものが出されたら、赤鉛筆で番号に〇をつけておきなさい。

赤鉛筆で○を付けさせることで、何が発表されていないのか明確にする。

菜の花 みつばち てんとうむし など

発表が終わったら、「これに3つ足せる人」と言い、さらに発表させる。「2つ足せる人」「1つ足せる人」と続け、発表させていく。

指示 . 3

教科書○ページ「春がいっぱい」のページを開きましょう。

指示 . 4

教科書の上の方、春に関係する植物や動物の絵が描かれています。先生が読みますから、指で押さえていきましょう。

「かたばみ」「よもぎ」「さくら」のように、順番に読んでいく。途中「お隣さんが湯で押さえているか確認しなさい」と活動しているかどうかチェックする。

指示 . 5

先生の後に続いて読んでいきましょう。

教師「かたばみ」子供「かたばみ」 教師「よもぎ」子供「よもぎ」のように繰り返して読ませる(追い読み)

指示 . 6

教科書下、つくしが書かれているカードがあります。指で押さえなさい。

指示 . 7

先生の後に続いて読みます。

カードに書かれている文を読む

説明 . 4

文章は2文で書きます。1文目は「いつ」「どこで」見たのか。2文目には「見たときに思ったこと」を書きます。

指示 . 8

教科書の文をノートに写しなさい。

教科書の文を写させることで、これから書く文章のイメージを沸かせる。

発問 . 5

まず、桜で文章を考えてみましょう。みなさんはいつ、どこで桜を見たことがありますか。

「4月」「入学式の時」 「学校の校庭」「家の近くの公園」

桜の花は多くの学校で植えられている。まず全員が書けるもので書き方の全体指導する。

指示 . 9

つくしの例文のように、文章を書いてみましょう。まず「いつ」「どこで」見たのかを書きます。先生も黒板に書くので、写してもよいです。

1文ずつ書かせることで、何を書くのかを明確にする。教師も板書することで、全員が書ける状態にする。写すことも大切な勉強である。

例 4月に、校ていでさくらの花を見ました。

指示 . 10

次に2文目を書きます。見たときに思ったことを書きます。

例 ピンク色の花がたくさんあって、きれいだと思いました。

書けた子数名に発表させる。

指示 . 11

次は、黒板に書かれた「春だなあ」と思うものから選んで書きます。書くものを1つ選びなさい。

指示 . 12

1文目が書けたら、持ってきます。「いつ」「どこで」見たのかを書くのです。

持ってこさせ、チェックする。正しく書けている子には2文目(思ったこと)を書かせる。

数名に発表させる。

説明 . 5

次の時間には、今かいた文章を使って、春のカード作りをしましょう。

次回の予告をして授業を終える。

2時間目

事前に教科書下にあるようなカードを作成しておく。

図書の時間などに自分が必要とする絵(テントウムシ、つくしなど)が描かれている本を借りさせておくとよい。
また、教科書下のカードには罫線が入っていないが、文字の大きさをある程度揃えるために、入れておいた方がよい。

指示 . 13

教科書○ページを開きます。「はながさいた」という詩が載っています。

指示 . 14

先生が読みますので、聞いていましょう。

まず、教師が範読する。ゆっくり読み聞かせることで、読むイメージをもたせる。

指示 . 15

先生の後に続いて読みます。

教師「はながさいた」子供「はながさいた」 教師「まど みちお」子供「まど みちお」のように追い読みをさせる。

この後、カード作りの活動をするため、2、3回読んだら終える。

指示 . 16

前回ノートに書いた文章を使って、春のカード作りをしましょう。

①文章を書かせる ②絵を書かせる の順で行う。
まずは全体指導で文章を正しく書かせる。その後、絵を描かせる。
早く終わった児童には、2枚目を書かせてもよいし、借りてきた本を読ませておいてもよい。
完成したカードは磁石で黒板に貼っておく。他の子への例示となる。また、授業の最後に、全員を黒板の前に集め、数名に発表させる。「教室が春でいっぱいになったね」と話して授業を終える。

「夏がいっぱい」「秋がいっぱい」「冬がいっぱい」でも同じような流れで学習を行う。作成したカードは教科書のように全員分をまとめてもよいが、教師が保管しておき、4つの季節のカードが完成した際に紐などで閉じると1つの作品となる。