「共通部分と和集合」の基礎・基本
共通部分と和集合の基礎・基本を指導する指導案である。この教科書は先に部分集合を指導している。そのため、このページが指導しやすい。早く終わる分、章末問題を解かせる。

1 授業のアウトライン
① 教科書の例示問題1・練習問題1(20分)
② 例示問題2・練習問題2(20分)
③ 教科書傍用問題集(10分)
2 教科書の例示問題1・練習問題1はこうする
共通部分と和集合の概念自体は、それほど難しくない。さらにスムーズにするために、このページに入る前に『集合と論証の暗記プリント』(DL可)(ID:PZDEqmQK7qliiBWaiYi4)を読ませておくとよい。
教科書120ページを読みます。(冒頭から共通部分までを読ませる)
集合AとBをかきます。
A={2, 4, 6, 8, 10}
B={4, 5, 6}
共通の要素に○をします。○がついた集合を『共通部分』といいます。(ノートにA\cap Bの集合をかかせる)
ピンとこないようであれば、教科書のベン図で重なっているところに『4, 6』とかかせる。
続きを読みます。(和集合の説明部分を読ませる)
『どちらか一方、あるいは両方に属している要素全体の集合』を和集合といいます。(ノートにA\cup Bの集合をかかせる)
ピンとこないようであれば、教科書のベン図に「要素をかきなさい」と指示する。
(例4)を読みます。(リード文と(1)を読ませる)
(教科書の集合に)共通の要素に○をします。(ノートにA\cap Bの集合をかかせる)
A\cup Bの集合をかきなさい。
和集合の説明は特にしなくてよい。何度か解いていくうちにわかる。
(2)を読みます。(答えまで読む)
12=1×何ですか。(12です)2×何ですか。(6です)他はありますか。(3×4です)
15も同様にかきなさい。
この教科書で『約数』を聞く場面が多い。できるようであれば、黒板にかかせるなどして達成度を確認するのがよい。
あとは(1)と同様に解かせる。
問4は、なるべく生徒一人で解かせたい。
3 例示問題2・練習問題2はこうする
空集合(\oslash )は、教科書を読ませて記号を確認する程度でよい。さらにスピーディに進めるなら、『暗記プリント』を事前に読ませておくとよい。
『空集合』を確認したら章末問題(問題4ー1)に進むのがよい。