夏がいっぱい
夏を感じる言葉を探し、その言葉を使って簡単な文章を書くことができる。
1時間目
事前に「せみ」「とうもろこし」「花火」の写真を準備しておく。
プレゼンテーションソフトに写真を貼り付けておいてもよい。
夏がいっぱい
先生はこの前、公園で虫を見ました。なんでしょうか。
写真1(せみ) じらしながら出すとよい
せみ
先生はせみ見て、「夏がきたなあ」と思いました。せみの多くは夏に出てきて鳴いていますね。
先生は食べ物でも「夏がきたなあ」と思います。なんでしょうか。
えだまめ すいか かき氷
写真2(とうもろこし)
とうもろこし
とうもろこしは夏の食べ物ですよね。おいしそうなとうもろこしを見たとき「夏が来たなあ」とおもいました。
先生は、このようなものを見たときも夏を感じます。
写真3(花火)
プールで遊んでいる時
先生は花火大会が大好きです。空にきれいに輝く花火を見たとき、夏が来たなあと思います。
皆さんは、何を見たとき「夏が来たなあ」と思いますか。
まず、思いついた2、3人に挙手させて発表させる。発表させることで、他の子への例示とする。
他にどんなものを見たときや何をしている時に「夏が来たなあ」と思うでしょうか。できるだけたくさんノートに箇条書きしなさい。
①えだまめ ②トンボ ③かき氷 ④ひまわり など
5分ほどで鉛筆を置かせ、赤鉛筆を持たせる。時間で区切らないと、いつまでもノートに書き続け、友達の発表を聞かなくなる。
「1つ書けた人」「2つ書けた人」……と順に聞いていき、一番多く書けた子に発表させる。
友達の発表を聞きます。同じものが出されたら、赤鉛筆で番号に〇をつけておきなさい。
赤鉛筆で○を付けさせることで、何が発表されていないのか明確にする。
菜の花 みつばち てんとうむし など
発表が終わったら、「これに3つ足せる人」と言い、さらに発表させる。「2つ足せる人」「1つ足せる人」と続け、発表させていく。
教科書○ページ「夏がいっぱい」のページを開きましょう。
教科書の上の方、夏に関係する植物や動物の絵が描かれています。先生が読みますから、指で押さえていきましょう。
「せみ」「つゆくさ」「あさがお」のように、順番に読んでいく。途中「お隣さんが指で押さえているか確認しなさい」と活動しているかどうかチェックする。
先生の後に続いて読んでいきましょう。
教師「せみ」子供「せみ」 教師「つゆくさ」子供「つゆくさ」のように繰り返して読ませる(追い読み)
教科書下、ほたるが書かれているカードがあります。指で押さえなさい。
先生の後に続いて読みます。
カードに書かれている文を読む
文章は2文で書きます。1文目は「いつ」「どこで」見た、もしくは食べたのか。2文目には「見たとき、食べたときに思ったこと」を書きます。
教科書の文をノートに写しなさい。
教科書の文を写させることで、これから書く文章のイメージを沸かせる。
黒板に書かれているものの中から、自分書くものを1つ選びなさい。
教科書のお手本を参考にしながら、まず、1文目を書きなさい。
まず、1文目のみを書かせることで、何を書くのかを明確にし、スモールステップで指導する。1文目が書けた子から、発表させ他の子への参考とする。
教師も1つテーマを選び文章を書く。
「去年の7月、花火大会で大きな花火を見ました。
たくさんの色があって、とてもきれいでした。」など
写してもよいことを伝えて、全員のノートに文章が書けている状態にする。
続けて2文目も書かせ、書けた子数名に発表させる。
時間が余ったら、もう1つ書かせて、時間調整をする。
次の時間には、今かいた文章を使って、夏のカード作りをしましょう。
次回の予告をして授業を終える。
2時間目
事前に教科書下にあるようなカードを作成しておく。
図書の時間などに自分が必要とする絵(とうもろこし 花火など)が描かれている本を借りさせておくとよい。
また、教科書下のカードには罫線が入っていないが、文字の大きさをある程度揃えるために、入れておいた方がよい。
教科書○ページを開きます。「みんみん」という詩が載っています。
先生が読みますので、聞いていましょう。
まず、教師が範読する。ゆっくり読み聞かせることで、読むイメージをもたせる。
先生の後に続いて読みます。
教師「みんみん」子供「みんみん」 教師「たにかわ しゅんたろう」子供「たにかわ しゅんたろう」のように追い読みをさせる。
この後、カード作りの活動をするため、2、3回読んだら終える。
前回ノートに書いた文章を使って、夏のカード作りをしましょう。
①文章を書かせる ②絵を書かせる の順で行う。
まずは全体指導で文章を正しく書かせる。その後、絵を描かせる。
早く終わった児童には、2枚目を書かせてもよいし、借りてきた本を読ませておいてもよい。
完成したカードは磁石で黒板に貼っておく。他の子への例示となる。また、授業の最後に、全員を黒板の前に集め、数名に発表させる。「教室が夏でいっぱいになったね」と話して授業を終える。
「秋がいっぱい」「冬がいっぱい」でも同じような流れで学習を行う。作成したカードは教師が保管しておき、学年の終わりに紐などで閉じると1つの作品となる。