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「銀色の裏地」 授業プラン

令和6年度国語(光村)の新教材の授業プランです。年度当初の物語教材。ノートの書き方を丁寧に指導します。討論ができる発問も入れました。

■1時間目 ・・・ 学習のゴールの設定

黙読、読み聞かせ、初発の感想を書く。

初発の感想は、教科書の学習ページにある観点を提示する。

 ①物語の中の印象的な表現
 ②自分の経験と重ねて感じたこと

初発の感想の交流をグループでする。

学習のゴールの設定・・・「人物の心情の変化を読み解き、考えたことを伝え合おう」

■2時間目 ・・・ 理解のための音読、辞書引き

 物語の理解を深めるために、音読をする。
 (追い読み、交代読み、リレー読み等。)

 難語句の辞書引き競争をする。

■3、4時間目 ・・・ 討論

 理緒の心情が分かる箇所に線を引く。

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 一人で考える → 班で考える → 全体で確認
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(例)
 ・莉緒は不満をぶちまけた。
 ・見上げた空は、厚い雲でおおわれている。
 ・なんだか話しかけにくい―。
 ・その発見を理緒はなぜだかすなおに喜べなくて、喜べない自分にもやもやした。
 ・理緒は、二人の後ろすがたを見送ることしかできなかった。
 ・もしかして、わたしの気持ちに気づいていたの?
 ・理緒は、急に今朝のお母さんのことを話したくなった。
 ・はずむような声が出ていた。

発問 . 1

理緒の気持ちが、最も大きく変化したのは、どこですか。

 子どもたちの意見は、次の3つに分かれる。

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  A もしかして、わたしの気持ちに気づいていたの?
  B 理緒は、急に今朝のお母さんのことを話したくなった。
  C はずむような声が出ていた。
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 討論をする。

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 ①自分の考えをノートに書く。
 ②ペアで意見の交流をする。(意見を書き加える。)
 ③全体で討論する。【4時間目】
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 討論後に、広がった自分の考えをノートにまとめる。

【ノートの書き方の例】

 理緒の気持ちが、最も大きく変化したのは、どこか。
 わたしは、「     」だと考える。
 なぜなら、~だからだ。
 また、~
 そして、~

 クラスでは、○○という意見もあった。△△ということについては、なるほどと思った。
 (共感した、納得した、参考になった、勉強になった、おもしろいと思った。)

■5時間目 ・・・ 題名について

 最後に、題名に込められた意味について考える。

発問 . 2

「銀色の裏地」という題名には、どんな意味が込められていると思いますか。

 自分の考えをノートに書く。

発問 . 3

自分の考えを広げるためには、何が必要ですか。

友達の考えを聞くことの意味を語る。

5年生で行うペア学習、グループ学習、全体討論は全て自分の考えを広げるために行うことを説明する。

今回は、ペア学習をメインにする。

【ペア学習の進め方】
  ①自分の考えを伝える。
  ②相手から感想を聞く。(質問を受け、深める。)
  ③交代。相手の考えを聞く。
  ④感想を伝える。(質問をする。)
  ⑤気付いたことをメモする。
  ⑥終わったら席を立ち、次の交流相手を探す。

次の書式を参考に、自分の考えをまとめる。

【ノートの書き方の例】

 「銀色の裏地」という題名には、~という意味があると考える。
 なぜなら~
 また、~
 そして、~
 クラスでは、○○という意見もあった。△△ということについては、なるほどと思った。
 (共感した、納得した、参考になった、勉強になった、おもしろいと思った。)

以下、おおよその時間配分。

 ・めあての設定   5分
 ・一人で考える   5分
 ・ペア学習    15分
 ・ノートまとめ  15分
 ・振り返り     5分