熟語の成り立ち
熟語の構成などについて理解を深める。第2時では、自分で見つけた四字熟語を使った作文作りを行う。

熟語の成り立ち
熟語の成り立ち(第1時)
ノートを開いて、日付を書きなさい。
(板書「大」)何と読みますか。
だい、おおきい
反対の漢字は何ですか。
しょう、ちいさい 板書(「大小」)
この二つの漢字で何と読みますか。
だいしょう
同様に「天地」を扱う。
このように反対の意味からなる漢字2字の言葉をノートに書きなさい。日付の横一行あけます。時間は3分間です。
時間経過を告げながら、「1個書けたら1年生、2個書けたら2年生…」とあおる。
3分後、いくつ書けたか聞く。男子→女子の順で板書させる。
板書されたものを確認する。間違えているものは簡単に説明して修正する。
ノートの日付の隣に「①反対の意味の組み合わせ」と書きなさい。
「②似た意味の組み合わせ」と書きなさい。
次は、似た意味からなる漢字2字の言葉を書きます。例えば「温暖」「河川」(板書)などです。時間は3分。
先ほどと同じように進める。板書は女子が先とする。
このように漢字だけでできた言葉を熟語と言います。
熟語、言ってごらん。(熟語)
(板書「青空」)青空とはどういう意味ですか。
青い空
同様に「黒板」「白米」「美人」「大木」「鉄棒」「国語」を扱う。
「③美→人」と書きなさい。このように意味を考えるときに上から下に順番に考える熟語をできるだけ書きなさい。3つ書けたら先生のところへ持ってきなさい。
3つ書けた子から持って来させ、板書させる。途中で「あと○分」と言って区切る。 板書されたものの意味を全員で確認する。
(板書「登山」)意味は何ですか。
山に登ること
同様に「作文」「帰宅」「来校」を扱う。
「④登←山」と書きなさい。意味を考えるときに下の字から上に考える熟語を書きなさい。今度は2つ書けたら、持ってきなさい。
先ほどと同じように進める。
今までしてきたのは二字の熟語です。次は3字の熟語をできるだけたくさん集めます。班の人と相談して構いません。見つけた三字熟語は、この紙(B5たて半分の紙)に1つずつ書きます。2枚目からは前に取りに来なさい。時間は5分間です。
B5たて半分の紙は一人一枚ずつ配り、残りを前に置いておく。
タブレット用のコンテンツを用意してもよい。
5分後に、何枚書けたか聞く。
教科書を開きなさい。「漢字二字の熟語」はもうやりました。「漢字三字の熟語」、先生について読みます。
板書する。
A ○ー○○
B ○○ー○
C ○ー○ー○
さっき集めた三字熟語は、ABCのどれになるのか。各班で相談してABCの3種類に分類します。(模造紙を黒板に貼り、ABCに分けておく)分類したら紙の上にノリで貼ります。(教師が紙の貼り方を示す)他の班と同じものがあったら重ねます。どうしても分からないものがあったら、貼らずにそのままにしておきなさい。

模造紙に貼られた三字熟語を確かめる。「分からないもの」については、意見を聞きながら分類していく。
明日は四字熟語で作文を書きます。家で調べたり考えたりして、ノートにたくさん書いてきなさい。
「百点満点」「焼肉定食」「和歌山県」などを例示した上で、「オリジナル四字熟語」でも良いことを伝えておく。
四字熟語作文(第2時)
集めた四字熟語を全て、黒板に書きなさい。
前の黒板だけでなく、後ろの黒板も全て使って良いことにする。
今日は四字熟語を使って作文を書いてみましょう。
例えば、このように書きます。
以前担任した児童が書いた作品や向山洋一氏、村野聡氏の学級の児童が書いた作品などを紹介する。
村野聡様
天才少年
美顔美男
毎日毎日
百点満点
百点少年
安心帰宅
上記作品は、向山洋一氏が『学級集団形成の法則と実践-学級通信アチャラ』(明治図書,1984,p68)で紹介されたものを村野聡氏が書き換えたものである。
四字熟語を使って分を作りなさい。出だしは自分の名前を入れなさい。一つできたら持ってきなさい。
書けない子のために、最初に持ってきた子の作品を全体に紹介していく。
持ってきた子の作品にはA以上(AA、AAAなど)の評定をしながら「面白い!」「よく考えた!」などと励ましていく。
全員が最低一つ作品を作れたのを確認した後。
1人1作品発表します。聞いている子はノートに「面白ければA」「まあまあならB」「うーんと思ったらC」と採点しながら聞きなさい。