高校倫理「輪廻転生の思想」①:カルマ(業)
古代インドでは、人は行いによって来世が決まるという思想がある。これを「輪廻転生」という。
それはどんな思想なのか。今回は「輪廻転生」に関わってくる「カルマ(業)」について、現場で実践した授業を再現する。

1.単元計画
第2章 4.仏教
1.インドの思想文化
① 仏教の故郷インド
② 輪廻の思想(本時)
2.授業の展開(②の続き)
バラモン教では、自分自身の生き方などについて、様々なことが思索されるようになりました。つまり、自分自身の行いについてです。
自分自身の行いのことをカタカナ3文字で○○○といいます。何といいますか?
教科書 51 ページから見つけてごらん。
カルマ
カルマを漢字一文字でなんといいますか?
業(ごう)
カルマについての教科書の記述があります。
この文章を読んでください。
「すべての生き物は死後、自分のカルマにふさわしい姿の生まれ変わる」
人間は何によって、ふさわしい姿に生まれ変わるとありますか?カタカナ3文字。
カルマ
カルマとは何でしたか?
(例)自身の行い
そして、カルマによってふさわしい姿に生まれ変わる、が永遠に繰り返されるわけです。
これを漢字 4 文字で何といいますか?
教科書 51 ページから見つけてごらん。
なんというか、どうぞ。
輪廻転生
車輪の歯車がぐるぐる回り続けるように、永遠に生まれては、生まれ変わる。それが繰り返されるわけですね。そのため、人によっては、次の世で自分が何に生まれ変わるのか、人々は不安を感じながら生きていかなければならない、という考えも生まれました。
この場合、輪廻転生は人々にとっていいこと。よくないこと。どちらととらえられていますか?
(例)よくないこと
そういった捉えもありました。生は喜ばしいことではなく、苦痛に満ちたものとみなされることもありました。
そこで、その永遠の苦しみから解放される方法が主張されます。
“解きはなたれ”そして、“脱する”。漢字2文字に圧縮して、この方法をなんといいますか?
解脱
解脱のプロセス、詳細を見ます。