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「高次方程式」の基礎・基本

高次方程式は『因数分解の公式の利用』と『因数定理の利用』からなる。どちらもパターン問題であるが、因数定理を忘れていることが想定できる。記号は使わず言葉でよいのでもう一度定理を説明するとよい。

1 授業のアウトライン

① 教科書の例示問題1・練習問題1(15分)
② 教科書傍用問題集(5分)
③ 例示問題2・練習問題2(20分)
④ 教科書傍用問題集(5分)

2 教科書の例示問題1・練習問題1はこう授業する

初めは『因数分解の公式の利用』である。新出事項はない。パターン問題なので、教科書の問題や教科書傍用問題集で演習を積ませる。

(2)は4次式は解が4つであることを確認する。例題4でも確認する。

3 例示問題2・練習問題2はこう授業する

指示 . 1

教科書39ページ。例題4(1)を読みます。(x34x2+x+6=0を解きなさい)

発問 . 1

すぐ因数分解できそうにありません。初めにどんな定理を使いますか。39ページから探しなさい。(因数定理です)

発問 . 2

因数定理とは何ですか。36ページから探しなさい。(整式にある数を代入して余りが0であれば、因数が決定できることです)

この単元では、代入する数の基本を「1」→「1」→「2」→「2」→ としている。P(1),P(1) と求めさせていく。

発問 . 3

因数は何になりますか。(x+1です)

次に何をしますか。(x34x2+x+6x+1でわります)

答えまで求めさせる。

発問 . 4

この問題は何次式でしたか。(3次式です)解はいくつありましたか。(3つです)

説明 . 1

方程式を複素数の範囲まで解くと、次数と解の数は一致します。

ここで生徒が因数定理を忘れてしまっているのであれば、教科書39ページの問9(1)(2)を解かせ、これまでの解法を整理させる。

(2)は解の公式を用いることが出てくる。それまでに因数定理を使いこなせるようにさせたい。

指示 . 2

例題4(2)を読みます。(x32x2+3x2=0を解きなさい)

発問 . 5

初めにどんな定理を使いますか。(因数定理です)

何を代入しますか。(1です)※これは教科書に載っている。

発問 . 6

因数は何ですか。(x1です)

次に何をしますか。(x32x2+3x2x1でわります)

発問 . 7

x32x2+3x2=(x1)(x2x+2)となりました。次は何をしますか。(x2x+2を解の公式で解きます)

答えまで求めさせる。

発問 . 8

この問題は何次式でしたか。(3次式です)解はいくつありましたか。(3つです)