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ポスターの字をきっちりぬる方法

多々木久男氏の実践「ポスターの字をきっちりぬる方法」の紹介である。出典:第5期教育技術の法則化45続々プロ教師の基礎技術ー小学6年
※原実践:薄井健文 コンテンツ作成:中野幸恵

図工の時間にポスターを描く。
ポスターなら字をきっちり書きたい。
フリーハンドで、字をきっちりぬるにはどうしたらよいか。
ポイントは次の2点である。

ぬっている間は息を止める。
ひじを浮かせない。(机につける)。

以下に例を示す。
字の部分だけを残して、色をぬらせる。
全員が仕上がったところで、

説明 . 1

今日は、ポスターの字の部分をぬります。
ポスターの字をぬるときは、きちんとぬらなくてはいけません。
そのためには、ぬるときに息を止めるといいのです。

「え~っ」という返事が返ってくる。
何人かが感心している。

指示 . 1

練習します。
深く息をすいなさい。

教師も子どもたちと一緒にやってみせる。

指示 . 2

息をちょっとはいて止めなさい。

全員真剣である。
教室中にふくれっつらが並ぶ。

説明 . 2

そんなに大きくすわなくてもいいです。
せいぜい止めているのは5秒から10秒くらいですから。

指示 . 3

筆を持ちなさい。

指示 . 4

筆を持った手のひじを机につけなさい。

説明 . 3

ひじは動かしてもいいですが、机からはなしてはいけません。

ひじを浮かせると不安定になるからである。
ひじを支点に動かしてみる。
これでポイントの説明は終わりである。
6年生で実践した時には、ここまでで3分くらいであった。

指示 . 5

最初の字をぬります。
ぬる色をパレットに用意しなさい。
筆に絵の具をつけて、パレットのはじで毛を整えなさい。
できたら、ひじを机につけなさい。

このとき、ひじが浮いていないかよく見ておく。

指示 . 6

まっすぐな所からぬります。
深く息をすって少しはいて止めなさい。
最初のひとぬりをします。
ゆっくりやりなさい。

まがった所も含めて、4~5回これを繰り返す。

指示 . 7

あとは自分で続きをやりなさい。

おしゃべりができないので静かである。
それにもの珍しさも加わって真剣である。
机間巡視しながら大いにほめる。
たったこれだけのことである。
わずか10分の指導である。
それでも、とにかく字がきっちりと仕上がった。

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