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くっつきの「は」「が」の授業

1年生ひらがな指導、くっつきの「は」「が」の授業の実践記録。

くっつきの「は」の授業

大きく「が」と書かれたカードを教師がもつ。

指示 . 1

先生がすることを言いましょう。

・椅子に座る動作 → 「せんせいが すわる。」
・立つ動作    → 「せんせいが たつ。」
・走る動作    → 「せんせいが はしる。」
・わらう真似   → 「せんせいが わらう。」
・泣く真似    → 「せんせいが なく。」
・食べる真似   → 「せんせいが たべる。」

「前でやりたい人?」と尋ねる。

代表の子に教師と同様「が」のカードを持たせ、動作をさせる。

指示 . 2

友だちの動作に合わせて、作文をします。

・○○さんが にやっとする。
・○○さんが げっぷする。
・○○さんが ころぶ。
・○○さんが ぶつかる。
・○○さんが ねる。

その後、漢字輪郭カードで扱った動物でも同様に作文。

※授業の導入に、漢字輪郭カードを使用している。
 漢字輪郭カードは、教育技術研究所のホームページから購入できる。

「お話ができる人?」と聞き、できた人に発表してもらう。

・いぬが さんぽする。
・にわとりが なく。
・うしが げっぷする。
・さるが きにのぼる。
・ぞうが みずをかける。

黒板には、たくさんの例文が並んだ。

名詞に付く助詞の「が」に、赤チョークで○を付けていく。

説明 . 1

名前の下にくっつく「が」を、くっつきの「が」と言います。

全員で、黒板に書かれている文を読む。
その後、教科書の絵を使って、ノートにくっつきの「が」を使った作文を書かせる。

くっつきの「は」の授業

くっつきの「が」を扱った次の時間、同じく助詞の「は」(くっつきの「は」)の授業を行った。

教科書では、先のページに出ていたが、同じ主語を作る助詞(格助詞)の仲間なので、先に扱った。

発問 . 1

武田先生って、どんなですか?

1年生は、かわいい。「やさしい」「おもしろい」「かっこういい」等の言葉を言ってくれる。

教師は、にこにこしながら、次のように書く。

・たけだせんせいわ やさしい。
・たけだせんせいわ おもしろい。
・たけだせんせいわ かっこういい。

子どもたちは、大ブーイング。違う違うとの声。

「えっ、なんで。【わ】と言うのに、【は】書くのは変じゃないですか。」

しばらく「わ」か「は」で、子どもたちと討論する。

頃合いを見計らって、次のように言う。

説明 . 2

ごめんね。先生、意地悪してました。
みんなよく知っているね。
実は、名前に付く【は】はくっつきの【は】と言って、【ワ】と読むんだ。

そして、前日の「が」のカードに引き続いて、「は」のカードを登場させる。

「持ちたい人?」と聞いたら、たくさんの手が上がった。

持った子のいいところを、くっつきの「は」で作文してもらう。

・○○さんは おもしろい。
・○○さんは じがきれい
・○○さんは いいひと。

最後に、漢字輪郭カードの動物を主語にして、ノートにくっつきの「は」の文を書かせて終了。

名前折句

くっつきの「が」と「は」を教えたので、それを使って、名前折句を書かせた。

教師の名前でやり方を教える。

指示 . 3

ノートに横書きで、自分の名前を書かきなさい。

そして、「た」の付く言葉、「け」の付く言葉をというように、子どもたちに聞いていく。
黒板は、次のようになる。

たこ

けんだま

だい

こおり

うま

じかん

子どもたちのノートも、同様にする。

その後、「黒板の言葉につっくきの【が】【は】を付けて、お話ができる人?」と尋ねる。

子どもたちが発表した文を、黒板に書いていく。

たこはくっつく。

けんだまはかたい。

だいはおおきい。

こおりはつめたい。

うまがはしる。

じかんがもうすぐ。

最後に、文頭の字を赤鉛筆で○で囲み、完成。

「先生、やってもいい?」

子どもたちは、一生懸命ノートに書いてきた。

素敵な作品がたくさんできた。

せっかくなので、別の用紙に清書して画用紙に貼り、折り紙で飾り付けをして掲示した。