金子みすず「私と小鳥とすずと」
対比で詩の意味を理解する。

1 音読
繰り返しがあるのでリズムよく。あまり遅く読まない。子供たちはすぐ暗唱できた。
2 発問指示
発問1 わたしと小鳥のちがいは何ですか。
わたしは、空をとべないが、小鳥は空をとべる。
わたしは地面をはやく走れるが、小鳥ははやく走れない。
発問2 わたしと小鳥ではどちらの方がいいと言っているのですか。
これは2つに話かれた。「わたし」と「両方」である。両方の方が圧倒的に人数が多かった。
わたし・・・わたしが1連、2連と2回出てくる。「わたしのように」と書いている。
「それからわたし」と「それから」は重要な物の前につく言葉だから。
「わたしと」とわたしが先に来ているから。
両方・・・「みんなちがって、みんないい」と書いているから。
題名は「わたし」が先に来ているが、三連では「わたし」は後に来ているからみんな同じ。
発問3 わたしと鈴のちがいは何ですか。
わたしはきれいな音はでないけど、すずはきれいな音がです。
わたしはたくさんなうたを知っているけれど、すずはたくさんなうたは知らない。
発問4 わたしと鈴ではどちらの方がいいと言っているのですか。
今度は両方。
指示1 題名の「わたしと小鳥とすずと」と三連の「すずと、小鳥と、それからわたし」の違いをノートに書きなさい。
題名と順番が違うのはなぜか?
読点を打っているのはなぜか?
題名が「と」で終わっているのはなぜか?
三連では「と」で終わらず、「それからわたし」で終わっているのはなぜか?
三連になぜ「それから」をつけたのか?
発問5 3連の「みんな」とは誰のことですか。
・わたし、小鳥、すず 多い
・地球上の生物 少ない
・存在する物すべて 多い
子どもたちは、題名の「すずと」の「と」や三連の読点を検討していた。
もちろん、「みんなちがって、みんないい」も根拠となった。