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水に顔をつけられない児童への指導
水に顔をつけられなかった3年生男子が、25M泳げるようになった指導法である。水中に顔を入れる恐怖をやわらげるために水中めがねを使った。
原実践・正木守貴氏
TOSS山形推薦
No.5543389 http://blog.goo.ne.jp/mm1004mr/e/06f9de95ee7295858c39834f37ea4905

水に顔をつけられなかった3年生男子が、25M泳げるようになった指導法である。
指示 . 1
ほっぺに水をつけてみよう。
※お母さんが化粧水をつける感じで。
指示 . 2
顔を洗ってみよう。
※目を閉じて2,3回こすらせる。
指示 . 3
プールを歩いてみよう。
(浅いところから深いところへ。自然に顔に水がかかる状態。)
※深いところでは、手をつないで歩く。ぎゅっと握ってくるが、余裕の笑顔。
指示 . 4
先生が水を顔にかけるから、手で拭かないで我慢してみよう。
※「すごいねー」と言うと、うれしそう。のってきた。
指示 . 5
口を水に入れて、ブクブクしてみよう。
指示 . 6
鼻まで水に入れて、ブクブクしてみよう。
※ここまで難なくクリアー。
指示 . 7
沈んでいる石を拾ってみよう。
※一番浅いところでさせたが、水に顔をつけられない。
顔を全部つけるのが怖いようだった。
指示 . 8
ゴーグルをつけてやってみよう。
※3回目で成功。
指示 . 9
ゴーグルをつけて、けのびをしてみよう。
※すぐに立ってしまう。
ゴーグルが曇る、隙間から水が入って怖い、と言われる。
指示 . 10
水中めがね(スノーケル用)をつけてやってみよう。
※5Mけのびができた。目と鼻が隠れるのが、安心のようだ。
息継ぎを教え、15Mまで泳げるようになったが、その後なかなか距離が伸びない。
そして、水泳大会当日、2分18秒で25M泳ぐことができた!
まさに感動的なドラマだった。