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3年啓林館「重さ」全発問・全指示1

平成25年度、3年啓林館「重さ」第1時間目(下P.28~P.30)の全発問・全指示です。平均点は95.8点でした。

教科書の内容を、教科書を読ませるのではなく、先取りして行った。P.30の「1円玉1枚=1g」を教え、1円玉を使っていろいろな物を量る授業である。

1.三角定規と鉛筆はどちらが重いか考える

(1)比べ方を考える

三角定規と鉛筆を見せ、声を出させた。子どもを授業に引き込むために行った。

指示 . 1

三角定規!(三角定規)三角定規。(三角定規)
鉛筆!(鉛筆)鉛筆!(鉛筆)

発問 . 1

三角定規と鉛筆は、どちらが重いでしょうか?
予想で手を挙げてもらいます。三角定規の方が重いと思う人?鉛筆の方が重いと思う人?

発問 . 2

どのように比べると良いでしょうか?比べ方を考えてもらいます。
比べ方をノートに書きなさい。

書けた子から持って来させ、板書させた。4通り出た。
○シーソーで比べる
○手に持って比べる
○体重計に乗せる
○てんびんで比べる

出尽くしたと思ったので、次に進んだ。

発問 . 3

これ、面白そうだなと思うのはどれですか?(シーソーが多かった)
では、一番正確に量れそうだと思うのはどれですか?(天秤が多かった)

(2)やって見せる

シーソー、手で持つ、天秤、体重計の順にやって見せた。
シーソーは、30cm定規を使い、筆箱を支点にして行った。三角定規の方に傾き、落ちていった。一目でわかるといえばわかる。

次に手で持って比べた。最初に教師が演技をした。鉛筆を持っている手を「重い!」と下に動かした。子どもたちから「おかしい!!」と声があがった。次に、子どもを呼んで持たせた。「どっちが重い?」と聞くと、1人は鉛筆、1人は三角定規と答えた。つまり、よくわからないのである。
明らかに重さが違う時はわかるが、そうでない時はわかりづらいということを押さえた。

3番目は天秤。理科室から持って来た上皿天秤を使った。三角定規の皿が下がった。一目でわかる。子どもたちから歓声があがった。
これでは面白くないので、「置く場所を反対にしたら、こっち(鉛筆を置こうとした方)が下がるかもよ」と言い、見せた。もちろん、三角定規が下がる。場所を変えても変わらないことを押さえた。

最後に体重計だが、体重計の代わりにはかりを使った。最初に三角定規と鉛筆を同時に置いた。「よくわからないなぁ」と言って。子どもたちから「別々に置くんだよ」と。
そこで、1つ1つ置いて目盛りを読ませた。目盛りはまだ読めないので、教師が読んだ。これもどちらが重いかははっきりわかった。

このように少し演技をしながら、楽しくやって見せた。

発問 . 4

どの方法が一番わかりやすいですか?(天秤が多かった)

(3)教科書を読んでいく

指示 . 2

28ページを開きなさい。
「12、重さ」
ビックリマークを読みます。「三角じょうぎとえん筆では、どちらが重いか、くらべ方を考えましょう」(三角じょうぎとえん筆では、どちらが重いか、くらべ方を考えましょう)

指示 . 3

みらいさんの方法を読みます。(手に持ってくらべたら・・・)
これは、~さんが考えた方法と同じですね。
つばささんの方法を読みます。(シーソーのような道具を使ったら・・・)
これは、~さんが考えた方法と同じだ!
あおいさんの方法も読みます。(長さやかさのように数で表すことができないかな)
これは、体重計の方法だね。~さんと同じです。

説明 . 1

みんなが考えた方法は教科書にも出ていました。

発問 . 5

29ページの○ウ。「それぞれ、1円玉で何こ分の重さになるか調べましょう」
三角定規は1円玉何個分ですか?(8個分です)
鉛筆は1円玉何個分ですか?(5個分です)
どちらが重いですか?(三角定規です)

三角定規が、1円玉何個分重いですか?(3個分です)
求める式はどんな式ですか?(8-5です)

教科書に「どちらが何個分多いか?」の問題はないのだが、スキルに出ている。だから出してみたが、唐突で難しかったようだ。
スキルの問題もあまりできていなかった。

2.gの単位を覚える

指示 . 4

30ページに行きます。
「グラム」(グラム)

指示 . 5

線の下を読みます。
「重さのたんいにgがあります」(重さのたんいにgがあります)
「1g」(1g)
「1円玉の重さは、ちょうど1gです」(1円玉の重さは、ちょうど1gです)

指示 . 6

その右に「g」の書き順が載っています。机に3回指書きしなさい。
確認の空書きをします。さんはい。
教科書の薄い字を丁寧になぞりなさい。

指示 . 7

gはノートに書くととても難しい。
今からgテストをします。
ノートにgを書きます。書けたら持って来なさい。
一発合格は5人ぐらいかな。

次々と評定していった。
多くの子は1マスに「g」を書いてくる。もしくは2マスにでかでかと書いてくる。
これは、正しくは2マス使う。そして、どちらのマスも半分程度で書く。そこをチェックした。
頃合いを見てストップさせ(5分ぐらい評定し続けた)、黒板で解説した。そして、正しくノートに書かせた。

3.重さを量る

(1)三角定規と鉛筆の重さを書く

発問 . 6

1円玉1個で何gですか?(1gです)
1円玉2個で何gですか?(2gです)
1円玉33個で何gですか?(33gです)

指示 . 8

29ページに戻ります。
三角定規は1円玉が8個でした。では、三角定規は何gですか?天秤の下に書きなさい。(8gです)

鉛筆も書かせた。

(2)いろいろな物の重さを量る

説明 . 2

いろいろな物の重さを量っていきます。
この天秤はこのように水平に止まったら、量れます。

説明 . 3

先生の赤鉛筆の重さを量ってみます。こちらに入れます。
反対側に1円玉を入れていきます。
1円玉1枚。2枚・・・12枚。こうなったら、量れます。
これは何gですか?(12gです)

上皿天秤を使って行った。
ちょうどにならない時もある。それは大体で良いことを告げた。

指示 . 9

ノートにこう書きます。

<板書>
赤鉛筆 12g

ここで、gが正しく書けているかチェック。全員合格の班から上皿天秤を貸して測定開始。班ごとに行った。
上皿天秤の調整は教師が行った。
1円玉は事前に学級通信と連絡帳で家庭に連絡し、無理のない範囲で持って来てもらった。
前任校はこの学習用のはかりや1円玉が準備されていたのだが、このような物が学校として準備されていると良いと思う。
約10分。楽しく活動していた。

5分前に切り上げ、スキル。
そして、ノートをチェックして終えた。