へんとつくり
漢字のへんのなりたちを教えることで漢字の意味が分かります。子どもたちが同じへんの漢字集めに熱中します。(TOSS熊本ML推薦) No.1113117 http://www4.ocn.ne.jp/~tomo0210/hentothukuri.htm
原実践:中村友美先生 コンテンツ作成:福原正教

発問 漢字のたし算をします。何という漢字になるでしょう。(問題はスケッチブックに書いておく。)
[第1問]木+反
[第2問]人+木
[第3問]言+己
一問ずつテンポよく出題する。ノートに答えを書かせる。2問目が分からない子が多い。
正解を言う。 「板」「休」「記」
漢字には左と右の二つの部分に分けられるものがあります。
左側の部分を「へん」右がわの部分を「つくり」といいます。
「板」の左側の部分を「きへん」といいます。きへんを赤えんぴつで囲みなさい。
きへんは木からできています。ですから木に関係する漢字に使われています。
他にも「校」「柱」「根」等があります。(教科書に載っているので一斉に読み、ノートに書かせる。)
「休」の左側の部分を「にんべん」といいます。にんべんを赤えんぴつで囲みなさい。
にんべんの成り立ちを説明する。
人が変化する様子に「お~」という声があがる。
にんべんは人が立っている様子を横から見た形からできています。ですから人に関する漢字 に使われています。他にも「使」「体」「係」等があります。
(教科書に載っているので一斉に読み、ノートに書かせる。)
ごんべんの成り立ちを説明する。
「おもしろい」という声。
「記」の左側の部分を「ごんべん」といいます。ごんべんを赤えんぴつで囲みなさい。
言葉に関する漢字に使われています。他にも「語」「話」等があります。
(教科書に載っているので一斉に読み、ノートに書かせる。)
(てへんを書いて)このへんの漢字をできるだけたくさんノートに書きましょう。
3年生までに習ったてへんの漢字
投 持 指 打 拾
子どもたちは教科書の後ろを見ながら必死に探し出す。できた子どもに板書させる。
自分が書いていた漢字は赤えんぴつで囲ませながらチェックさせる。
5つ書けた子どもがいたので板書させる。
友達の名前にてへんがついていることに気付き、書いていた子どもをほめ、板書させる。(全部で6つ板書)
自分が見つけていない漢字を書き取っている子どもを「えらい、自分が書いていないものをうつしていますね。」とほめると他の子どもも黒板を写し始める。
このへんは何からできているでしょう。
てへんの成り立ちを説明する。
手の形からできているのです。「てへん」と言います。
(ぎょうにんべんを書いて)このへんは何からできているでしょう。
1 両手 2 道の十字路 3 たくさんの木
1番と答える子どもがほとんどである。
ぎょうにんべんの成り立ちを説明する。
正解は2番 道の十字路です。
このへんを「ぎょうにんべん」と言います。
ぎょうにんべんの漢字をできるだけたくさんノートに書きましょう。
3年生までに習ったぎょうにんべんの漢字
待 役 後 行
4つ全部見つけた子どもに板書させる。
書けていない漢字は何も言わなくても写している。
(だまって「湖」「流」「泳」の漢字を板書し)同じ部分はどこですか。
子どもたちはすぐにさんずいを見つける。
「さんずい」と言います。ノートにさんずいの漢字をできるだけたくさん書きましょう。
3年生までに習ったさんずいの漢字
消 深 湖 港 波 湯 流 泳 酒 油 注 漢 決 池 洋
海 活 汽 温
できた子どもから板書させる。
「たくさんある。」とどんどんノートに書いている。
12こ書いている子どもに板書させる。
板書が終わって他の子どもたちは「まだ、あります。」と手をあげるので書いていないものを付け加えさせる。
さんずいは何に関係ありますか。
「水。」という答えがすぐ返ってくる。
さんずいの成り立ちを説明する。
さんずいは水という漢字がほかの字の左側になるときの形です。さんずいの
ついた漢字は水に関係があります。
同じへんの漢字集めは子どもたちは熱中して行った。
その後、自学でもその他のへんを調べ漢字集めをしてくる子どもたちがたくさんいた。