漢字文化の授業「人偏の漢字」
小学校で習う漢字のうち、「人」のつく漢字が一番多い。「人」のつく漢字に関する問題を次々と出していった。(TOSS熊本ML推薦) No.1116178 http://www6.ocn.ne.jp/~kouji21/kanjibunkahito.htm

小学校6年間でどれだけ学習してきたか、知ってますか。
「1006字」の答えが返ってきた。「漢字ぜんぶくんに書いてある」と言っていた。
1006字の漢字。それぞれ部首があります。どんな部首がありますか。
すぐに「ごんべん」「さんずい」といった答え。
どんな部首があるか、ノートに書いてみよう。1分間。よーい、はじめ。
1分後、発表。
てへん、きへん、のぎへん、いとへん、にんべん、うかんむり、たけかんむり、しんにょう、しめすへん、ころもへん、のぶん、にくづき、れっか
などが、出された。
これらの部首で、一番多い漢字は何でしょう。
C:「きへん」です。
T:おしい。2位です。46個あります。
C:「さんずい」です。
T:これまた、おしい。2位です。46個です。
C:「ごんべん」です。
T:4位です。34個。
C:「にんべん」です。
T:そのとおり。1位です。51個あります。
(注:本来は「きへん」が46個ではなく、部首「木」が46個である。同様に「水」が46個。「人」が51個である。)
「にんべん」は、本当は「人」という部首です。「にんべん」の他にも「ひとやね」も「人」の仲間です。「今」などの字があります。
「にんべん」の漢字を集めます。例えば、信じるの「信」などです。1分間で、どれだけ集められるか。よーい、始め。
1分後に、何個かけたかの確認。
5~6個ぐらいの子どもが多かった。一番多い子どもは、12個だった。
今度は教科書を見ていいです。ただし、一番後ろのところは見ないでください。2分間です。よーい、始め。
2分後に、一番多い子どもに、板書ですべて書かせた。
その後、3つずつ付け加える形で、書かせていった。
信、休、体、仁、仲、仕、任、作、何、位,低、伝、付、供、備、価、係、保、健、俳,修、働、像、傷、俵、値,億、他
といった漢字が出された。付け加えがあるたびに、「あー」という声が聞かれた。
ここから、「成り立ちクイズ」を10問行った。
1 人が木のかげでゆっくりする様子からできた漢字は? (休)
2 人の真ん中、兄弟の真ん中ということからできた漢字は? (仲)
3 人があるところに立つ、ということからできた漢字は? (位)
4 人がよく動く、ということからできた漢字は? (働)
5 人がはっきりものを言う、ということからできた漢字は? (信)
6 人があるものを持っている様子からできた漢字は? (何)
7 以前は「體」と書いていた。たくさんの骨がつながっているものと言え
ば、なんという漢字だろう? (体)
8 「付」の成り立ちは?
① 人にぴったり手をくっつける様子からできた
② 人がくぎを打ちつける様子からできた
③ 人と人がくっつく様子からできた (①)
9 「住」の成り立ちは?
① 人があぐらをかいている様子からできた
② 人が家にいる様子からできた
③ 人が,ろうそく台の火のように、じっと動かない様子からできた (③)
10 心の中でだまって考える、ということからできた漢字は?
ヒントは、数の単位です。 (億)
6番から9番は絵で示して考えさせた。
10番では次の説明を行った。
心で音を出す、つまり音を出さずに心の中で考える、考えると胸がいっぱいになるぐらい大きな数、ということからできたそうです。
「へー」という声がもれていた。
ここまで、30分ほどである。
このあと、「木編」「さんずい」といった漢字についても、同様の流れで授業することができる。