二重跳び完成までの16ステップ
誰でも二重とびができるように.細かいステップに分けて練習する方法。達成度がその都度評価できます。No.1214237 http://www5.ocn.ne.jp/~kkazushi/nijuutobi.htm

Ⅰ 二重跳び挑戦までの6ステップ
誰でも二重跳びができるように、まずは直接二重跳びの動きではない運動を、6つのステップで練習する。なお、6つのステップとは、後述書で向山洋一氏、下山真二氏が紹介する方法である。
1 30秒間70回跳び(1回旋1跳躍)
音をなるべく立てず、跳ぶ高さは1センチ前後にする。二重跳びができる、できないに関わらず、毎時間計測するとよい。30秒間で70回跳べると、二重跳びができるようになる、と言われている。
二人組を作りなさい。一人が跳んで、もう一人が数えます。
数える人は、足だけを見て数えなさい。途中で引っかかっても、続きから数えます。
100回以上?90回台、80回台、・・・、と聞いていく。70回以上が合格であると言う。
2 手打ちジャンプ10回
なわ跳びは持たず、ジャンプして胸の前で手を2回たたく。「タターン、タターン・・・」のリズムを体感させる。テレビ「伊東家の食卓」でも紹介された方法である。
つま先を、線の上に合わせます。10回跳んでも、つま先が線からずれないように跳びなさい。
これで、ふらふらしないで跳ぼうと意識するようになる。また、10回跳ぶことで、必要以上に高く跳ぶ子は疲れてくる。回数と場所を限定した指示である。
3 もも打ちジャンプ10回
なわ跳びはもたず、ジャンプして、ももの横を両手で2回たたく。手打ちジャンプと同じ要領であるが、より二重跳びに近い動きになる。
4 グリップもも打ちジャンプ10回
両手になわ跳びを持ち、もも打ちジャンプと同じようにグリップでももを打つ。さらに、二重跳びに近い動きになる。
5 ロープ空打ち左右10回
ロープを2つ折りにして、片手に持つ。床に立ったままロープを回転させ、床に打ち付ける。1回目で膝を曲げ、2回目で伸ばす。ロープの回転に合わせて、体を上下させる。
ビュンビュン、と音が鳴るくらい速く回しなさい。
意識的に、反対の手を多くやらせる。
6 ロープ空打ちジャンプ左右10回
1回のジャンプでロープを2回転させ、床に打ち付ける。ヒュ、ヒュと小気味よい音がするように、素早く回す。
これも、反対の手を多くやらせるとよい。回すスピードが遅い、手との協応動作ができていない、などの子は、10回もたない。
Ⅱ 二重跳び完成までの10ステップ
ステップ6まで無理なくできるようになったら、いよいよ二重跳びに挑戦である。以下の方法は、INF国際なわとび連盟会長の太田昌秀氏が提唱したものを、兵庫県の藤澤芳昭氏が、10のスモールステップにしたものである。
(太田式スモールステップ10)
最初は、いきなり床でやらせるのではなく、トレーニングボードやロイター板の上でやらせる。
ロイター板は、坂の上り部分に立ち、下りの方を向いて行う。逆だと、縄が引っかかる。
また、四方をマットで囲むと、落ちるかもしれない、という恐怖感がなくなる。
ステップ1 1回旋-1回旋-1回旋-2回旋
ステップ2 1回旋-1回旋-1回旋-2回旋-1回旋-1回旋-1回旋-2回旋
ステップ3 1回旋-1回旋-1回旋-2回旋-1回旋-1回旋-1回旋-2回旋-1回旋-1回旋-1回旋-2回旋
ステップ4 1回旋-1回旋-2回旋
ステップ5 1回旋-1回旋-2回旋-1回旋-1回旋-2回旋
ステップ6 1回旋-1回旋-2回旋-1回旋-1回旋-2回旋-1回旋-1回旋-2回旋
ステップ7 1回旋-2回旋-2回旋
ステップ8 1回旋-2回旋-2回旋-1回旋-2回旋-2回旋
ステップ9 1回旋-2回旋-2回旋-1回旋-2回旋-2回旋-1回旋-2回旋-2回旋
ステップ10 1回旋-2回旋-2回旋-2回旋(連続3回達成!!)
ステップ11までトレーニングボードやロイター板の上でできたら、床の上で同じように練習する。
ここまでできれば、おそらく床の上でも1回はできるであろう。
0回→1回が一番難しいのであって、1回できれば練習量で伸びていく。
ステップ1のの30秒間跳びの回数を、継続して記録するとよい。体育の時間に毎時間計測すると、伸びがひと目でわかる。
〈引用文献〉
『「勉強のコツ」シリーズ② 小学校の「苦手な体育」を1週間で攻略する本』向山洋一編、下山真二著(PHP研究所)