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汗びっしょり!ボールキックゲーム

子どもが燃えるボール運動です。向山洋一氏の実践の追試です。

向山実践の追試です。子どもが熱中します。汗びっしょりになります。

向山洋一氏実践「サッカーでのキック練習」の追試
引用文献/向山洋一著『いかなる場でも貫く教師の授業行為の原則』(明治図書)P.36

<準備物> カラーコーン(必要数)

5年生での実践である。次のような場をつくる。

ラインのところからボールを蹴る。
カラーコーンをボールがぬければ成功である。
この場を、下のように何段階もつくる。「変化のある繰り返し」である。
成功したら、どんどん右に移動していく。徐々に距離が長くなっていく。

向山洋一氏は言う。

私は校庭でやれば二十段階くらいつくる。体育館だと、十段階ぐらい。
 (『いかなる場でも貫く教師の授業行為の原則』<明治図書>P.36)

カラーコーンの数の関係で、私が作ったのは8段階である。
カラーコーンまでの距離は、次のように設定した。

1段階・・・1m  2段階・・・1m50cm  3段階・・・2m50cm  4段階・・・3m50cm  
5段階・・・4m   6段階・・・5m    7段階・・・8m   8段階・・・15m

しかし、8段階だと少ない。もっともっと場を作りたい。
そこでこのあと、一箇所につきコーンを2つ使っていたのを1つにした。
「コーンにあたればクリア」としたのである。こうすれば今までの倍の場を設定できる。
ところが「間をくぐらせる」より「当てる」方が難しい。的が絞られてくるからである。
そこで、蹴る位置からの距離をコーン2つの時より短く設定した。
しかし、この方法だとコーンにボールが当たった時点でコーンがよく倒れた。
蹴った子にコーンをなおさせるようにしたのだが、倒れたコーン(あるいは動いたコーン)が元に戻されるまで、
次の子が蹴れないという事態が生じた。これが原因で少々もたついた。
(ハードルを利用して間をくぐらせる方法も考えたが、これは実施しなかった。)
そのような事態はあったが、子どもはとにかく熱中して取り組んだ。
さて、ここでのポイントは、「転がっていったボールは子ども自身に取りに行かせる」ことにある。
向山氏は言う。

馬鹿な教師がいて、向こう側に子どもを置いていた。けったボールを投げ返させた。(中略)
これは、けったボールをとりにいくからいいのだ。知らず知らずにたくさん走っていることになる。  (前掲書P.36)

つまり、蹴った子ども自身にボールを取りに行かせることにより「運動量が増える」のである。
さらに、「列ができるのをふせぐ」のである。


何も指示しないと、子どもは取りにいったボールを手で持って帰ってくる。
手は使わせない方がいい。
そこで、ボールを取って持って帰るときも手を使わず、足でボール操作することとした。