45分間でできる「自分の顔」の描き方
「先生の顔」のシナリオで自分の顔を描かせました。(福島ML推薦) No.1244013 http://www5.tok2.com/home/isao/jibunnnokao.htm
原実践:白土勲先生
コンテンツ移行:門間政博

45分で全員できる「自分の顔」の描かせ方
<先生の顔というシナリオで自分の顔を描く>
酒井式の基本
○ さわって描く。見て描くのではない。
○ あくまでも目の見えない人になったつもりで描く。
○ 視覚より触覚で描く。
絵が生き生きしてくるのは、触覚的に描いた方がよい。
次の順番で子どもたちに描かせる。
(1) 鼻
① 画用紙を縦に使う。
② 画用紙の真ん中を指差させる。(そのあたりに自分の鼻を描く)
③ 鼻の穴のまわりをさわってみる。(鼻くそをほじらない程度)
※ どんな穴の形をしているかイメージしながらさわる。
④ 鼻の穴を2つ描く。
カタツムリの線がスタートします。ヨーイ、スタート。
⑤ スタートと言ったら、絶対スタートさせる。
※ これは、しつけである。ふんぎらない子がいたら、どうしてもふんぎらせる。
⑥ どんな鼻の穴も、一人残らずほめる。
⑦ 小鼻は、ふにゃふにゃと思いながらカタツムリの線で描く。
⑧ 小鼻は、ふにゃふにゃ。鼻すじは、ごつごつ。鼻の付け根は、ふわふわ。という
感じで鼻を描く。(擬態語を使うと子どもたちは、わかりやすい。)
⑨ あくまでも触った感じで描く。
線は、一本で描く。※ カタツムリの線は、一本である※
(2) 口
① 鼻が大きくなってしまった子には、口を小さく描かせる。
逆に小さくなってしまった子には、大きく描かせる。
② 上くちびるは、人さし指でそっとなぞらせる。
そこで、次のような発問をする。
何か気がついたことはありますか。
C:とちゅうにボコッととがっているところがある。
③ 感じたとおりに描かせる。歯を描いてもよい。
やわらかいよ、やわらかいよと思いながら描く。
(3) 目
① さわった感じを追求する。
② 目は、上まぶたをまずなぞってみる。次に下まぶたに軽く指をあて、
目をパチパチさせる。(まつげの存在を知る。)
③ 目玉は、どっちかによせる。(右か左)
※ 真ん中にある目玉より動きが出る。(左右対称禁止の原則)
④ やわらかいまつげをしっかり描く。
⑤ 鼻が大きくなってしまった子には、目を鼻にくっつけて描かせる。
(大きい鼻を生かす。)
鼻が小さくなってしまった子には、目を離して描かせる。
(4) まゆ
① まゆ 中から外へ毛だけさわる → スーッといく
外から中へ毛だけさわる → ザラザラする
違いを理解させる。
② 中から外へ、生えている向きに従って描く
※ 一本一本大切に描く。
まゆげのときには次のように言う。
ゲジゲジがスタートします
(5) 輪郭
※ 子どもたちが一番苦手とするのが、あごである。
※ ほとんどの子どもの絵は、あごが描かれていない。
① あごをつまませる。そして、まずあごだけ描かせる。
② あごから上にあがっていくようにさわらせる。
ポチャポチャ、ゴツゴツ、フワフワフワフワ → このような気持ちで描かせる。
(あごから上の方へ、さわりながら)
(6) 耳
① 耳は、見えない人もいるが、一応描く。
② 耳の長さを親指と人差し指で計り、鼻の長さと比べさせる
↓
すると、同じぐらいか耳の方が長いことがわかる。
③ 耳の中をさわらせる。ゴニョゴニョという感じで描かせる。(耳の中も同じ)
※ 正確に描けるわけではないので、ゴニョゴニョした感じを追求できればよい。
※ 大きめに描かせる。
耳のときには次のように言う。
ゴニョゴニョがスタートします
(7) メガネ
① メガネを描く。まず、鼻にかけるところから描く。
② レンズの形(ふち)を描く。
耳にかけるところを描く。
(8) 髪の毛
① 髪の毛。一本一本触ってみて描く。
※ たっぷり時間をかけて、紙がなくなったときには、紙をあてる。
※ 耳の前の短い髪の毛も、一本一本大切に描く。
(9) その他
① しわ、ほくろ、いぼなどを描いてもかまわない。
※ しわは、そ―ッと描く。
描き始めてからここまで45分で描ける。子どもでも必ず描ける。