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沖ノ鳥島水没の危機(領土・温暖化問題)

水没の危機に瀕している沖ノ鳥島の問題を取り上げ、領土問題と地球の温暖化問題を考える。 【TOSS大分ML推薦】

日本の領土問題と環境・エネルギー <沖ノ鳥島水没問題>

教科書や地図帳の「国土…日本とそのまわりの様子」を表したページなどを開かせる。
そして、まず日本最南端の沖ノ鳥島を指ささせる。

子ども達は、この島をまたどこの国ととりあいをしているのかと、アメリカやオーストラリアなど口々に言い出す。

説明 . 1

沖ノ鳥島は、島のまわりを波で削られ、満潮時には海面から数10cmだけ顔をのぞかせる小さな2個の岩でしかありません。
   このままだと海に沈んでしまい、島と認められなくなります。
   そうなると、島のまわりの海も日本のものとは認めてもらえなくなり、魚介類や地下資源の権利まで失ってしまいます。

発問 . 1

そこで日本は、この島を守るため何をしたでしょうか。

・島を高くした。  ・島がくずれないよう硬くした   etc

ここで、沖ノ鳥島を人工護岸壁で囲った写真記事掲載サイトを見せる。

波による侵食を受けないようにテトラポットやコンクリートで島をガードし、約8億円のチタン製のフタを使うなど総工費約50億円もの大工事である。

発問 . 2

この工事は、もったいないと思いますか、それとも必要だと思いますか。

全員、「必要」に手をあげる。
「島がなくなったら、日本の領土がへるし、魚とかいろんなものがとれなくなるから。」

発問 . 3

工事を終えた時期はこれでよかったのですが、また大きな問題が起こってきました。  
その問題とは何でしょうか?

・外国がこの島をほしがる    ・こわれないようにするのにお金がかかる  etc

ここで、地球温暖化問題について説明する。

説明 . 2

地球の平均気温が100年後には2度上がり、南極や北極圏の氷がとけたりして、
     海水面が平均で50センチ、最大で1メートルも上昇するといわれています。
     そうなると、またこの島は水没の危機におちいり、それどころか世界中の陸地も
     少なくなってしまうのです。

次時は、この地球温暖化問題の原因について学習することを告げる。

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