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単元「海をかっとばせ」の主発問

単元「海をかっとばせ」7時間分の各授業の主発問です。エピソードに分け、場面に分け、場面を比べ、主題を考える単元の流れです。
No.2787218 http://www5f.biglobe.ne.jp/~asa-k/umiwokattobase.html

音読を十分に行ってから、エピソードにわけ、場面を比べながらワタルの成長を読み取りました。
単元を授業する際の各時間の主発問です。

第1時 音読する

どの子も、最低10回は音読できるように、何度も音読する。
授業の最初には、交代読みなどの音読を行った。
たけのこ読みや、指名なし音読は、子ども達に人気があった。
第2時以降も、授業の始めに必ず音読をした。

第2時 登場人物と中心人物を問う

登場人物は誰ですか。登場人物を全てノートに書きなさい。

登場人物は、「劇をするときに、舞台で演技する人や物のことです」と子どもたちに教えた。
子ども達から出た登場人物は、
ワタル、青い服のちっちゃな男の子、波の子どもだった。
クビナガリュウも出たが、「それは流木だから違う」と子ども達から発表があった。
白い鳥も出た。「劇をするときに、台詞があったら、白い鳥も登場人物になります」と話した。
考え方によって、登場人物かどうかも変わる。

中心人物は、だれですか。

中心人物は、物語の主人公だと説明した。
わたるが中心人物だと、すぐにわかった。

第3時 物語をエピソードに分ける

ワタルがしたことを、「~したワタル」と書いていきなさい。

物語をワタルの行動を通して読ませていった。
「野球チームに入ったワタル」「ひみつのとっくんをすることに決めたワタル」と、
ワタルの行動を最初から順に、ノートに書いていった。
子ども達から出たエピソードは、全部で20になった。

第4時 場面分けをする

20のワタルを3つに分けてごらんなさい。

前時にノートに書いたエピソードを、3つに分けさせた。
どのように分けるかを考えさせた。
正解をだすことよりも、自分で考えて3つに分けることの方が大事だと、子ども達に話して励ました。

時間をとって考えさせた。
早く終わった子には、場面ごとのタイトルを考えさせた。

最後に、教師の考えを伝えた。

1の場面 最初~p67  一人で練習していたワタル
2の場面 p68~p72  男の子と一緒に練習したワタル
3の場面 p75~最後  波の子どもと約束したワタル

このように分けることとした。

第5時 1の場面と2の場面を比べる

1の場面と2の場面を比べて、ワタルは変わりましたか。

考えと理由を書かせる。
変わったと考えた子が多かった。
理由は、「練習を始めたから」が最も多かった。

第6時 1の場面と3の場面を比べる

1の場面と3の場面を比べて、ワタルは変わりましたか。

考えと理由を書かせる。
こちらも変わったと考えた子が多かった。
理由は、「クビナガリュウが怖くなくなったから。」「練習を始めたから」などの理由が出た。

第7時 主題を考える

この物語で作者が一番伝えたかったことは何ですか。

「1人よりもみんなでやる方がよい」
「何とかしたいと練習することが大切」
という主題が子ども達から出た。

※教材  「国語(3年上)」光村図書