「ふるさと」(室生犀星)の授業
「ふるさと」(室生犀星)の1時間の授業プランである。

ふるさと
室生犀星
雪あたたかくとけにけり
しとしとしとと とけゆけり
ひとり つつしみふかく
やわらかく
木の芽に息をふきかけり
もえよ
木の芽のうすみどり
もえよ
木の芽のうすみどり
10回以上、読ませる。
この詩に出てくるものは何ですか。漢字一字。
次の意見が出る。「雪」「木」 正解だ次げ、二つともノートさせる。
木の何があるのですか。
「木の芽」
この詩の中に人はでてきますか。
人がいるという人は○、いないという人は×。
(○派)
・ 「息をふきかけり」書いてあるから
・ 誰もいないなら「息をふきかけり」とは書かない。
・ 詩に「ひとり」と書いてあるから。
・ 「もえよ・・」は人が言った言葉だから。
(×派)
・ 詩には人の名前が書いていないから
・ この詩には「芽と雪」って書いてあるから。
・ プリントにそのことがのっていないから。
「ひとり」に○をつける。もし、犬だったら何という?(一匹)
そうだ。牛だったら?(一頭)魚だったら・・ね、人だから「ひとり」
と書いてあるんだ。
雪は残っていますか。
(残っている派)
・ ふるさととあるから
・ 「もえよ」とあるから
・ 「しとしとしとと」と書いてあるから。
(残っていない派)
・ 雪あたたかくとけにけりと書いてある。
・ もえよと書いてある。(燃えよと捉えている)
補助発問をした。「雪はゆっくり融けたのか、さあーと融けたのか。」これには全員が「ゆっくり融けた」と言った。
「しとしとしとと」とありますね。ゆっくりゆっくり融けている。
全部とけていない。だから、雪は残っています。
季節はいつですか。
(春派)
・ 雪がとけているから
・ 冬はとけない。
・ とけにけりと書いてある。
(冬派)
・ 雪がある。全部とけていない。
これはね。春ですよ。雪がとけたといということは暖かくなったんだからね。
「とけゆけり」「とけにけり」に線を引かせる。