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「ふるさと」(室生犀星)の授業

「ふるさと」(室生犀星)の1時間の授業プランである。

ふるさと
         室生犀星

雪あたたかくとけにけり
しとしとしとと とけゆけり

ひとり つつしみふかく
やわらかく
木の芽に息をふきかけり

もえよ
木の芽のうすみどり
もえよ
木の芽のうすみどり

10回以上、読ませる。

発問 . 1

この詩に出てくるものは何ですか。漢字一字。

次の意見が出る。「雪」「木」 正解だ次げ、二つともノートさせる。

発問 . 2

木の何があるのですか。

「木の芽」

発問 . 3

この詩の中に人はでてきますか。
人がいるという人は○、いないという人は×。

(○派)
・ 「息をふきかけり」書いてあるから
・ 誰もいないなら「息をふきかけり」とは書かない。
・ 詩に「ひとり」と書いてあるから。
・ 「もえよ・・」は人が言った言葉だから。
(×派)
・ 詩には人の名前が書いていないから
・ この詩には「芽と雪」って書いてあるから。
・ プリントにそのことがのっていないから。

説明 . 1

「ひとり」に○をつける。もし、犬だったら何という?(一匹)
   そうだ。牛だったら?(一頭)魚だったら・・ね、人だから「ひとり」
    と書いてあるんだ。

発問 . 4

雪は残っていますか。

(残っている派)
・ ふるさととあるから
・ 「もえよ」とあるから
・ 「しとしとしとと」と書いてあるから。
(残っていない派)
・ 雪あたたかくとけにけりと書いてある。
・ もえよと書いてある。(燃えよと捉えている)
補助発問をした。「雪はゆっくり融けたのか、さあーと融けたのか。」これには全員が「ゆっくり融けた」と言った。

説明 . 2

「しとしとしとと」とありますね。ゆっくりゆっくり融けている。
     全部とけていない。だから、雪は残っています。

発問 . 5

季節はいつですか。

(春派)
・ 雪がとけているから
・ 冬はとけない。
・ とけにけりと書いてある。
(冬派)
・ 雪がある。全部とけていない。

説明 . 3

これはね。春ですよ。雪がとけたといということは暖かくなったんだからね。

「とけゆけり」「とけにけり」に線を引かせる。