リレー バトンパス指導
リレーの指導の中心は、バトンパスの練習である。バトンを渡す回数をできるだけ多くできるように、授業を工夫する。

1.バトンをたくさん用意する
バトンパスは、練習回数がものを言う。
とにかく、受け渡しの回数をたくさん確保する。
そのためには、たくさんバトンを用意するとよい。
学校中のありとあらゆるバトンをかき集める。
2人に1本以上あるのが望ましい。
2.バトンをつかむ感覚を養う
バトンパスをつかむ感覚を養う。
上に投げあげて、パシッとつかむ。
いろいろつかみ方をさせながら、つかむ感覚を養う。
キャッチボール(キャッチバトン!?)をさせてもよい。
3.渡す練習 列になって練習
班ごとに、1列にならび、一番後の人から、バトンを回していく。
一番後の人は、いくつもバトンを持っていて、次々とバトンパスをすることになる。
一時に一事で、ポイントを指導していく。
この段階で教えたいテクニカルポイント
①バトンをもらう手は右手で、渡す手は左手
②「ハイ」と声を出して渡す。
③持ち替え方。手首をまわさないで、そのまま。
④受け取る姿勢。体は進行方向を向いて、手のひらを上。
右手だけ、前へならえ→手のひらを下に向けて→そのまま、手を下ろして・・後にあげる。
⑤バトンを手に押し込むようにして渡す。
⑥二人の腕が水平になるように受け渡しをする。
「綱引きの綱みたいに、二人の腕が水平にまっすぐなると良いのです。お互い離れていると、それだけ有利ですよね」
4.渡す練習 円になって練習
渡す練習は、円に並ばせて行うと、エンドレスで練習がつづく。
歩きながらやらせたり、時には走りながらやらせたりする。
あまり長い時間走りながらやると、目が回ってしまう。
5.直線コースでのチーム練習(伴一孝氏実践の追試)
いったりきたりして、何回もバトンパスを練習させることができる。
真ん中の線を、バトンゾーンの後端のラインとする。
①→ ②→
左手バトン「ReadyGO!」 後足ライン
③④(待っている人)
→→→→→① →②
「GO!」 GOの合図で全力で走り始める。
③④(待っている人)
→→→→→①→→→→→②
「はい!」 はいの合図で右手で受ける
③④(待っている人)
←③ ←②
後足ライン 左手バトン「ReadyGO!」
④①←←←(列の最後尾に並ぶ)
③← ②←←←←←←
②と③でバトンパス。先ほどとは進行方向が反対。
④①
練習なので、最後はアンカーの④からトップの①にパスをつなげる。
このようになると、行って帰ってエンドレスに練習が続く。
①手が肩より上でもらう。
②前をみてもらう。
③走りながらもらう。
伴一孝(2004)『子どもが熱中する体育の授業』明治図書 追試
根津盛吾「流れるようなバトンパスの指導」修正追試