音楽からイメージし、即興表現を楽しむ!「忍者参上!!」
表現運動における子どもの伸びやかな動きは、一朝一夕にできるものではない。
即興表現や音楽に反応して体を動かすという体験を、低学年のうちから授業の中で積み重ねていくことにより、伸びやかに表現できる体はできあがっていく。

1 イメージづくり
今日は、みんなこーんなかっこいい忍者になります。
忍者について、どんなことをしっていますか。
「忍者は、全身が耳になる」
敵に見つからないように、お城に忍び込んだり、巻物をうばったりします。
さぁ、みんな忍者修業をはじめるでござる!
忍者の写真を見せ、イメージをわかせる。
2 教師の指示で、1人で忍者になって動く。
この先を見て!ニン・ニン・ニン・ニン忍者になるでござ~る!
抜き足・さし足・忍び足 抜き足・さし足・しのび足
忍者は、目にもとまらぬ速さで音もなく走る。 サササササササ
誰かいるぞ!低く、低く! ピタッキョロキョロ
忍法! ドロロロロロ~ン
分身の術 ホイホイホイホイホイ
敵だ! 隠れろ!ウズラ隠れの術! もっと小さく小さく
地面と一体化! 見つかると大変だ! 息も止めて!
忍法 壁歩きの術 開く・交差・開く・交差
忍者は縁の下も走る!忍法 犬走りの術 サササササササ
忍者は水の中も歩く!忍法 水とんの術 スーハースーハー
あ、敵だ!手裏剣攻撃! シュシュシュシュ
よけて!よけて!ころがれ! コロコロコロコロ
高い塀に飛び乗るよ! ジャンプ!
忍者は、屋根から屋根へ、サルのように身軽にとぶべし! ピョーンピヨー
忍者は身を守るために背中の刀を抜く! シャキ~ン!!
そして、何事もなかったかのように、忍者は暗闇の中に消えていく。
リズム太鼓をたたきながら、イメージのわくオノマトペで、指示を次々に出す。
身につけさせたい動きを引き出すような言葉がけをする。
急変する場面は強弱を付けて話し、表現につなげるようにする。
3 ペアで、対比する忍者の動きをする。
1人で、いっぱい忍者修業したね。かっこいい忍者になってきたね!
今度は2人組で、忍者修業するよ。2人組になりなさい。
1人が赤影、もう一人が青陰になります。
タスキをとりにいらっしゃい。
青影と赤影だよ。どっちが強いか、今から2人で勝負します。
さぁ、忍者の世界に行くでござる!用意はいいでござるか?
赤影対青影、真剣勝負!修業の成果を見せるでござる!
音楽をかける。曲は、Gクレフの「一揆」
動きがわからなかったら、友達と一緒でよいことを知らせる。
同じ動きばかりでもいいことを知らせる。
上手に動いている忍者をほめる。
すごい、忍者の戦いがあった。やってもらいましょう。
上手なペアの動きを見させる。
4 3人組になり、対比や群での忍者の動きをする。
3人組を作ります。タスキの色は関係ありません。
今度は、3人組。ここのチームは、2人対1人の戦いになるね!
一人で大丈夫かなぁ。
ここは、みんな赤影。強い赤影軍団になるように、修業します。
3人で一斉に手裏剣もいいね。どんな攻撃ができるかな。
相談タイム。
群の動きにも目を向けさせる。
はじめとおわりの動きを意識させる。
さぁ、忍者の世界に行くでござる!用意はいいでござるか?
「あそこに青軍団がいるよ」と同色チームに声をかける。
上手な動きをほめる。
5 見せ合う。
半分ずつ、見せあいっこをします。
赤影・青影、忍者参上!!
どのグループのどんな動きがよかったか感想を聞く。
みんな上手にできたことをほめて、授業を終える。