日本で作られた漢字「国字」
「国字」がどのようにつくられてきたのかを考えていきます。
それから「国字」を自分で考えていく活動をします。

昔の中国の人は絵からたくさんの漢字を作っていきました。
日本で作られた漢字を国字といいます。国字はどれでしょう。
山 皮 谷 峠 海
峠は、山+上下。 山の坂をのぼりきったところです。山の上がりと下がりの境目というところから上下が使われています。
日本で作られた国字はどれでしょう。
田 畑 道 草 米
畑は、火+田。田を火で燃やした肥料をつくって、そこはたけにしたところからできた国字
です。
これは、中国で作られた漢字。「風」をなんとよみますか。
日本では、この漢字をもとに
いろんな国字をつくりました。
次の漢字をなんと読めばいいでしょうか。
かぜ+ゆき ゆき とともに ふくかぜといえば 「ふぶき」
かぜ+ぬの 風にのってとぶ布といえば 「たこ」ですね。
かぜ+木 風が木を吹きからす 「こがらし」ですね。
かぜ+止まる 風がとまっている状態「なぎ」
かぜ+ひゃく かぜが百も集まって吹く強い風「あらし」
日本人はこのように漢字と漢字を組み合わせて、約1500文字の国字を作りました。
車へんの国字もあります。
例えば、車雪 車へんに雪で何でしょう。
そりと読みます。
自分で車へんの国字を考えてノートに書いてみてください。
班ごとになりなさい。話しあって班で、「なるほどと思った漢字」を決めてください。
答えをくれぐれも他の班の人に聞かれないようにして下さい。
班ごとに「なるほどと思った漢字」を黒板に書きにきましょう。
修正追試
「漢字の勉強はおもしろい」と子どもが言う国字の授業・・・・岩田 一博
<引用文献>
漢字博士をつくる漢字文化の授業メニュー
「漢字の勉強はおもしろい」と子どもが言う国字の授業・・・・岩田 一博
向山洋一全集35巻「子どもが熱中する向山型漢字・言語指導」p58