アサガオとヘチマの花の作りを観察する
アサガオとヘチマの花の作りを知的に観察させる授業

1 一人に一つ、アサガオの花を配る。
2 花びらの中をのぞいて、気づいたことを言いなさい。

● 棒のようなものがある。
● 花びらになんか白い粉みたいなのがついている。
※この2つが出たら、相当いい反応だ。
3 花びらを切り裂いて、棒が何本あるか数えなさい。

6本が正しい。ただし、ごくまれに雄しべが6本というのがある。
4 棒は全部同じか、違うのがあるか?
子どもたちは、※ 一本だけ違うという。
5 どこで区別できますか?
子どもたちは、「一本だけ先端が丸い」あるいは「一本だけ先が丸い」と言う。
このようにおしべとめしべの形状の違いが観察できればよしとする。(もちろん、おおいにほめる)
6 この「一本しかない」ものを「めしべ」と言います。
言ってご覧なさい「めしべ」
7 5本あるほうは「おしべ」と言います。
言ってご覧なさい「おしべ]
8 花びらを全部取り除きなさい。

めしべ1本だけが残ります。(教師が取ったものを見せる)※写真参照
9 緑の部分を「がく」と言います。
言ってご覧なさい「がく」
10 がくを全部取り除きなさい

11 めしべのもとに「ミニミニたまねぎ」があります。探しなさい。

12 アサガオの実を班に2つぐらい配る。
13 アサガオの実とくらべて何か気が付きませんか?
※ 実の中央から、針状のものが飛び出していることに着目
※ さっきの「ミニミニたまねぎ」が実になった。
※ 飛び出している針みたいなのはめしべが枯れたもの?
などという反応が出る。
14 よく見つけた。「めしべのもと」が、実になるんだね。と教える。
15 ここまでをプリントに記入。まとめる。

16 ヘチマの雄花を班に2つぐらい配る。
17 おしべとめしべを探しなさい、と指示する。
※ わからない。と子どもは言う。あるいは勝手な想像をする。
18 どこが実になるのだと思いますか? と問う。
※ わからない、あるいは勝手に想像する。
19 じつはね。ヘチマの花はもう一種類あるんだ。
と言って雌花を見せて回る。
子どもは「オーーー!」と歓声を上げる。
20 どこが実になるのですか?
ミニミニヘチマがついているので、子どもは「ここだ!」という.
21 暗い色の紙を用意し、「雄花を紙にトントンと軽く叩きつけて見るように」指示する。
※ 黄色い粉がついた!!!
2 粉がついたね。
「花」から出る「粉」なので「花粉」と言います。
言ってご覧なさい。「かふん」
23 花粉が出る方には雄しべしかありません。
実になる方には雌しべしかありません。
このように、雄しべと雌しべが別の花にある、という植物もあります。
24 雄しべだけがある方を「雄花」と言います
言ってご覧なさい。「雄花」
25 雌しべだけがある方を「雌花」と言います。
言ってご覧なさい「雌花」
26 ヘチマの花のつくりをプリントに記入させる。
残った時間は色塗り。
図のあるプリントを使ったら色を塗らせたほうがいい。
まるで存在感が違ってくるから。
このように進めると、子どもは驚きをもって雄花と雌花の違いを理解する(と思う)