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1年「たしざん(2)」(東京書籍)向山型算数でこう授業する

向山型算数指導方法で授業すると、予定時数の授業で子どもに力がつきます。
「10のまとまりをつくり答えを出していく」ということに重点をおき、さくらんぼ計算を基本型にして、教科書問題に取り組ませました。
最初は、できなかった子も、「写すのもお勉強です。」と言い続け、変化のあるくり返しで問題に取り組ませることで、できるようになりました。
(1999年実践)

基本型にした「さくらんぼ計算」

「さくらんぼ」という名前は、第1回向山型算数研究会セミナーで、千葉の竹森正人氏が発表されたものです。
くり上がりのあるたし算の計算過程を次のように3段階に分けて指導します。

1 わける

4をさくらんぼに分けます。
9は、あといくつで10になりますか。
 「1」
 左のさくらんぼに「1」と書きなさい。
 4は、1と何に分けられますか。
 「3」
 右のさくらんぼに「3」と書きなさい。

2 たす

「9」と「①」を線で結びなさい。そして、「+」を書きなさい。
9+1は、いくつですか。
 「10」
その通り。「10」と書きなさい。

3 たす

「10」と残った「3」を線で結びなさい。
10と3でいくつですか。
 「13」
その通り。「=」を書いて、「13」と書きなさい。」

このように計算の途中を三段階に分けて板書し、子ども達に指導する方法は、向山洋一の算数授業CDⅡ「小学校4年の割り算入門7時間」(東京教育技術研究所 03-3587-6564)の第2巻、向山氏が割り算の計算で子ども達に補助計算を教える場面から学びました。