「物のとけ方」導入
5年理科「物のとけ方」の導入第1時の授業である。身近な物を水に溶かす実験を通して「とける」とはどういうことなのかを理解させます。旧TOSSランド9468991「5年理科 もののとけ方 第1時 水溶液」臼井俊男氏の追試である。

「物のとけかた」の導入
〜 とけるとはどういうことか 〜
準備(1人分)
・試験管2本(水を入れる高さに緑、青のテープを貼る。水の量をそろえるためと、食塩と片栗粉の区別のためである。) 試験管のふた ・食塩 ・片栗粉 ・水 ・水差し ・試験管立て
雪、飴、チョコ、バター、砂糖、食塩、氷の図を表示する。
これらは全て「とける」ものです。
これらは、どのようにとけますか。1つ選んでとけかたを説明してもらいます。
次々指名して答えさせる。水にとけるものと、自分自身が熱などによって溶けるものがある。でない場合は「バターはどうやって溶けるか」「食塩はどうやってとけるか」を問う。
同じ「とける」でも、熱などで固まりが水のような液になるとけかたと、水にまぜると見えなくなってとけるとけかたとがあります。
今日は、水に溶けるものについてお勉強します。
水にとけるとはどういうことですか。ノートに短く書きなさい。
水にまじる、消える、みえなくなる、等が出るであろう。みなとりあげる。
実験で確かめます。緑のテープのついた試験管を出しなさい。これには、食塩が入っています。
食塩があらかじめ入れてある。予想をさせる。
食塩は水にとけますか?溶けると思う人。とけないと思う人。
挙手させる。
水を線のところまで入れなさい。
やって見せながら指示をする。入れたら置かせる。
食塩は溶けましたか?
結果を言わせる。
ふたをしてふってみましょう。
しばらくふらせたら置かせる。
食塩は溶けましたか?
溶けたことを確認する。(食塩の粒が見えなくなっている、残っていないという状態。)
青のテープのついた試験管を出しなさい。これには、片栗粉が入っています。
片栗粉があらかじめ入れてある。予想をさせる。
片栗粉は水にとけますか?溶けると思う人。とけないと思う人。
挙手させる。
水を線のところまで入れなさい。
やって見せながら指示をする。入れたら置かせる。
片栗粉は溶けましたか?
結果を言わせる。
ふたをしてふってみましょう。
しばらくふらせたら置かせる。
片栗粉は溶けましたか?
白濁する。透明ではない点に注目させる。
2つの試験管について、様子や気づいたことを記録します。絵や文を使って記録します。
絵(図)は板書で見本を見せる。
食塩を入れた試験管の水の様子はどうなっていますか?
透明になっている。(食塩の粒は見えない。)
片栗粉を入れた試験管の水はどうですか?
にごっている、白濁している。(透明ではない。)
食塩の粒は残っていますか?
残っていない、見えなくなっている。
片栗粉は残っていますか?
底の方に残っている。
食塩のように水にとかすと、食塩の粒が見えなくなって、水は透明のままです。これがとけた状態です。溶かすものによっては、色がつくことがあります。片栗粉は水に混じっていますが溶けているとは言えません。
水に溶けるとはどういうことですか?
ノートに書かせる。時間があれば持ってこさせ、板書させる。
粒が見えなくなり、溶けた後、水溶液が透明になっている状態が「水に溶けている」状態である。
ものが溶けている水のことを水溶液といいます。
言わせる。ノートに書かせる。
(緑の試験管をもって)これは何の水溶液ですか。
食塩の水溶液である。
食塩の水溶液を食塩水といいます。
言わせる。
まとめをします。( )に言葉を入れて読みましょう。
次の文章を提示(板書)し、読ませる(ノートに書かせる)。
物がとけている水を( )という。 水溶液は色がつくこともあるが( )である。
物がとけている水を(水溶液)という。 水溶液は色がつくこともあるが(透明)である。
時間があれば、食塩以外のもので実験する。